皇居・皇室・皇宮警察という一見お堅い題材を、ここまでライトノベル風に“ちゃんと面白い形”に料理してくるとは思いませんでした。
暴君気質でサブカル大好きな皇孫と、その「御力」の《子》になるかもしれない新米護衛官。皇居の地理や部署、宮内庁・皇宮警察の役割といったリアルな情報が丁寧に織り込まれつつ、
・乗馬稽古での大暴走
・御力と親子関係の「裏の歴史」講義
・影武者や、皇室の血を引く同級生たちとの交流
と、キャラ同士の掛け合いと異能設定が盛られていきます。
現在の最新の第二章では、一般参観と勤労奉仕という「実在の皇居イベント」から、物語が非日常へと転がり始めます。
皇族ネタに興味がある人も、バディもの異能ラノベが好きな人も、「あ、面白いな」と感じる一作ではないかと思います。