皇居。
日本の中枢にして、一般人が知ることのできない「日常」がある場所。
そこには、国の象徴である皇族を24時間体制で守る、ただ一つの国家警察――皇宮護衛官たちの姿があった。
大学を卒業したばかりの新人・橘礼(たちばな・れい)は、厳しい選考と訓練を乗り越え、憧れの職に就く。
だが、任命された「お側仕え」の相手は、国民的人気を誇る少女皇族・司子(しのこ)内親王――
清らかで可憐な「姫」とされる彼女は、アニメと漫画を愛し、臣下に平然と花瓶を投げつける破天荒な暴君だった。
それでも礼は、日々の任務に身を投じながら、少女と少しずつ心を交わしていく。
これは、日本で最も知られていない「もうひとつの青春」の物語。
皇居・皇室・皇宮警察という一見お堅い題材を、ここまでライトノベル風に“ちゃんと面白い形”に料理してくるとは思いませんでした。
暴君気質でサブカル大好きな皇孫と、その「御力」の《子》になるかもしれない新米護衛官。皇居の地理や部署、宮内庁・皇宮警察の役割といったリアルな情報が丁寧に織り込まれつつ、
・乗馬稽古での大暴走
・御力と親子関係の「裏の歴史」講義
・影武者や、皇室の血を引く同級生たちとの交流
と、キャラ同士の掛け合いと異能設定が盛られていきます。
現在の最新の第二章では、一般参観と勤労奉仕という「実在の皇居イベント」から、物語が非日常へと転がり始めます。
皇族ネタに興味がある人も、バディもの異能ラノベが好きな人も、「あ、面白いな」と感じる一作ではないかと思います。