おもしろい人生は爆弾だ！

実話ベースのトンデモ話。読了後、開いた口がしばらく塞がりませんでした。
場面は刑事ドラマでよく見られる穴の空いたアクリル板で仕切られた部屋でのシーン。
執行猶予期間中に犯した罪で実刑確実の被告人の男と弁護士オダジマさんの二人がメイン。彼らのやり取りが予想外のスリルで展開されます。
警察に捕まった食い逃げ犯の男が事務所の警官の前から逃げ出すのですが、ただの逃走劇では終わらないのです。彼には人生がかかっていました。これ以上にない人生が。
それがすべてと言ってもいい人生を爆弾に変えて警察の追跡から逃げるのです。
行き過ぎた戦慄の危機はもはやコメディなのか。人生をかけた人間は何をするかわからない。わからないからこそ面白い。導火線という人生のレールを滑走し、そんな人生をかけた爆弾に弾かれようぞ。