かつてハレ、、、<短歌とコラム>

なかむら恵美

第1話

〇かつてハレ 今はケぞケに ケーキすら

         泣くもパテシェ  忙し嬉しき




※「ハレの日、ケの日」って言いますよね。

ハレ=お祝い事とか、一寸した時。ケ=何でもない、日常。

大まかな意味です。ハレの日の衣食というのが少し前、昭和30年、

いや50年ぐらいまで、はっきりと我々は区別していました。

ケーキは代表的でしょう。

シュークリームや、カットケーキは、手土産。手土産として持参したり、

頂いたりして食べるものでしたよね。

増して、ホールケーキ。

まるごと1個のケーキなんて、お誕生日とクリスマスぐらいでした。


けど、今や、ケ。いつでも食べる。ケーキを食べる。

お誕生日以外にも、入学祝に、母の日、父の日、○○の日。

「ケーキを買ってあげるから。スーパーのじゃない、○○屋のケーキ」

子供をケーキで釣る親だって、いるでしょう。

その内「夏休み前のアイスケーキ」「定期テスト前の、パワーケーキ」

「模擬試験後の、お疲れケーキ」

「行ったつもりで食べてみよう!観光地何々のシリーズケーキ」

なぁ~んてのも出来るかも。

「いいじゃん、業界潤って!」

平気で我々は思いますけど、しかし、大変なのは職人さん。パテシェさん達です。

「忙しいのはいいんだけど、忙しすぎて、分かんない」

フェッ、ヒー、ハーって感じになるのでは?


ちゃんと休憩をとらせて下さいね。上層部さん。

この業界も、働き方改革が必要になる(?)のかな?

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かつてハレ、、、<短歌とコラム> なかむら恵美 @003025

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