残響戦域レゾナンス
素人Knight
機焔蛮丈
プロローグ
太陽系第三惑星、地球。その星に生まれた知的生命、人類は長き時を経て、地表全土をその居住区としていた。
幾度もの戦争と、それに伴う技術革命を繰り返した人類は、その星に生まれた生物史上初の、完全な栄華を築いていた。
だがその栄華も長くは続かない。
爆発的な人口増加は留まるところを知らず、西暦という紀年法が二一〇〇を刻む頃には、全世界の人口は一五〇億を超えようとしていた。
深刻な資源枯渇と環境汚染を引き起こした地球は、最早増えすぎた人口の半分すらも賄えなくなっていた。
それから五〇年後。緩やかに進む滅亡から逃れるため、人類は地球を飛び出し、太陽系内のいくつかの惑星をテラフォーミングし移住する。
新たな紀年法、恒星歴が使用され始めても尚、人類の発展は止まらない。
人工の元素を基とする核融合技術によりエネルギー革命を起こし、
されど人類の愚かさもまた、留まるところを知らない。
人類の宇宙文明に革命を起こしたその二つは、かつて地球で用いられた核兵器の如く、紛争の道具として利用されていた。
希少鉱物の外装を纏う、強力な人型機動兵器の動力源という形で。
恒星歴が丁度一〇〇年を迎える頃、二度の大戦を経て宇宙は平和と安定の時代を築いていた。
だが所詮。その平和は現実を直視しない間抜けな人類が生み出した、瓦礫の一つで揺らぐ天秤の上で成り立つ仮初の存在でしかない。
アカデミー。小惑星帯に設立された五つの高等教育機関で、将来の宇宙開発産業に携わる人材を育成している。
太陽系惑星の政府や
――春。アカデミー随一の名門、ステラリス学園の門を新入生達が叩く。
ある者は夢と野望。ある者は不安と期待を共存させて。
そしてある者は、植え付けられた正義と謀略を抱えていた。
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