1時間に1回イ◯ないと死んでしまう俺、死なないために頑張ってたらハーレムできたんだけど!?

名無之権兵衛

第1話「あなたは1時間に1回イ◯ないと死ぬ体になりました」

「雲川くん、あなたは1時間に1回イカないと死ぬ体になりました」


 俺の名前は雲川司。


 たくさんの女の子とエッチしたいと考える、どこにでもいる高校二年生だ。


 持病はなし。風邪なんてここ最近ひいたこともない。


 なのに俺は突然、とんでもない宣告を受けた。


 今日は1学期の終業式。炎天下のなかで立っていたせいか、急に眩暈がして俺は倒れてしまった。


 意識を取り戻したのが、今いる保健室。すると、養護教諭のかなえ先生からあの言葉が飛び出した。


「雲川くん、あなたは1時間に1回イカないと死ぬ体になりました」


 どういうことか、なんでそうなったのか、さっぱりわからない!


 そもそも1時間に1回イケんのか?


 俺はかつてエロ漫画の主人公を夢見て、どれくらいイケるか試したことがある。


 結果は4時間で3回。


 それ以上はナニが擦れて痛くなった。


 本番は違うだの、オナホはベツモノなどという玄人の意見もネットで見たが、少なくとも予行演習における俺の最高記録は4時間で3回だ。


 だというのに、鼎先生は1時間に1回、すなわち1日24回イケという。


 そんなこと、できるわけ————




「では、時間もないので早速『処置』を始めます」




 先生が俺に近づいてきた。


 このかなえ林檎りんご先生は男子たちの間ではエロいことで有名だ。


 黒髪ロングにメガネという王道清純派の要素を持ちながら、ワイシャツは第2ボタンまで開けられ(そこからは2つの大きな果実をおがむことができる)、ガーターベルトが見えるくらい短いスカートを履き、その上から白衣を羽織っている。「エロい」以外の言葉が見つからないくらいエロい格好をしていた。


 その先生が頬を紅潮させながら、荒い息遣いでこちらに近づいてくる。


「そんなに緊張する必要はありませんよ。リラックスして、力を抜いてください」


 とろけるような甘い声とともに、先生は俺をそっとベッドに押し倒した。


 体の力が抜けていく。それでも、俺の〝象徴〟はいつでも戦闘準備OKと言わんばかりに、ズボンのなかでテントを張っていた。


「先生……なにするんですか!」

「そんなの決まってるでしょ。……イ・イ・コ・トですよ」


 先生は目と鼻の先まで来ている。ピンク色の口紅のツヤ加減や、メガネの奥で羽ばたくまつ毛がはっきりとわかる。


 なにより、第2ボタンまで開けられたワイシャツからは、二つのたわわに実ったスイカと、それを覆い隠す黒い布が見える。


 これだけで、ごはん10杯はいける。


「先生、さすがに……その、マズイですよ」

「大丈夫ですよ。すぐに終わりますから」


 先生は自分の手をスイカで挟まれた谷間に伸ばした。


「んっ……!」


 恥ずかしげな表情とともに、吐息をもらす先生。これだけでごはん100杯はいける。


「先生、なにをしてるんですか!?」


 こんなことをいってみるが、内心では覚悟を決めていた。もちろん、男としての覚悟だ。


 脳内はこれから起こりうることを正確にシミュレーションしようとする。そうするとエベレストは高くなり、今すぐにでも動き出したい衝動に襲われた。


 けど、我慢した。お互いの合意があってこその〝愛の営み〟。俺が動くのは先生が俺の体に触ってから。それまでは、我慢だ。


 保健室の先生は顔を赤らめて目をつぶり、まるで何かを探るように峡谷をゴソゴソとまさぐっている。




 やがて、先生は谷間から1本の〝あたりめ〟を取り出した。




 ……ん?

 ……あたりめ?


「ロシアから直輸入した、禁断の『あたりめ』です。……この黄金色……見てるだけで美しい。これならごはん100杯、いや1000杯はいける!」


 胸から取り出した〝あたりめ〟を恍惚とした表情で眺めていた鼎先生は、フッと俺の方を見た。


「さぁ、雲川くん。私が我慢できるうちに、早く食べてください!」


 そう言って問答無用であたりめを俺の口に突っ込もうとする。


 いやいや、待て待て。


 俺は先生の腕を掴んで抵抗した。イカの独特な香りが漂ってくる。


「ちょっと待ってください、先生。なんですか、これは」

「あたりめです、至高の」


「そうじゃなくて、なんで俺はいまこの状況であたりめを食べないといけないんですか!」

「1時間に1回イカないと死んでしまうからです」


「だからどうしてあたりめが……」


 ここで俺は気づいた。〝あたりめ〟がなにでできているか……。


「ですから————」鼎先生が語気を強めて言う。



「雲川くんは、を食べ体になったからですよ!」

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