学生の悩みを聞き、肯定し、導いてくれる相談支援部。
そこへ訪れたのは、とある初々しいカップルの切実な悩み。
一見、どうしようもなく感じる事実も、裏を返せば、想いは一つ。
誰かにとっての理想が、必ずしも自分の理想と合致するとは限らない。
違う身体で生まれたからには、やはりそこは対話で空白を埋めていくしかないのだ。
自分の弱さをさらけ出すのは、誰だって恐い。
その勇気を、この人となら持ちつづけていける。
そう思う相手こそ、運命の相手なのかもしれない。
風は吹いている。
あとは、栞を掴むだけ。
哲学と、優しい聖母のような少女との、優しいひととき。
あなたも、味わってみてください。
お悩み相談部に恋愛に悩める男子生徒がやって来ます。
部長を務めるのは、微笑みを絶やさない聖母のような澄香先輩。
悩みを解決していくべく、相談者を導いていきます。
なんと、その方法は哲学と対話。
お話の随所には哲学者が残した言葉が登場しますが、その言葉たちにはっとさせられます。
男子生徒だけではなく、このお話を読んでいる読者もまた澄香先輩に導かれている。そんな感覚を覚えました。
お悩み相談部には先輩の他に、登場人物たちへの鋭い突っ込みが冴え渡る貞彦くん、誰とでも仲良くなれる素直ちゃんがいます。
相談者の生徒とその彼女さんも個性と魅力が溢れています。
全4話で構成されていますが、突っ込みあり、ワチャワチャあり、ラブと哲学ありのボリューム満点なお話です!
ちなみにタイトルに入っているフィロソフィアとは「知を愛する」という意味だそうです。
爽やかでいて温かい。そんな読後感を味わえる作品です。