孤独に寄り添う隠坐
Yukl.ta
第1話 正体不明の人物。それとドッペルケンガー
皆さんは『ドッペルケンガー』って知っていますか?
自分とそっくりの分身や同じ人物が同時に複数の場所に現れる現象を指します。
最近、そのもう1人の僕が悪さをしています。
◆
テレビ画面に、警察の偉い人が映されていた。
警視総監の肩書を持つその人物の目前には数え切れない本数のマイクが向けられている。
『最近、奇妙な事件が続いています』
『ここ一ヶ月の間、全国各地で自殺者が増加しております』
『その自殺された方々は必ず、ある人物の名前を書き残して亡くなっています』
『その人物と、自殺の増加との関連性は今の所は不明です』
『しかし警察でもこの人物の正体が掴めず、一般の方々への協力を募る事になった次第です』
その警視総監の言葉の後。
画面に一つの名前が映し出された。
…それは僕の名前だった!。
警視総監が最後に述べる。
『この正体不明の人物をご存知の方は警察まで一報をお願いします』
◆
一体何故、こんな事態になったのか。
そもそも、事の始まりはおそらく、あの『村』を訪れた時から始まったのだと思う。
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