三つ子の魂百までと云うが…

三つ子の魂百まで。
幼い頃に形成された気質は歳を経ても変わらない、ということわざだ。
ことわざでは『三歳までに』ということになっているが、そうとも限らない。
幼少期に受けた慈悲をいつまでも『恩』として忘れない者もいれば、十代になって受けた慈悲をただの『利』としか思わない者もいる。
では、そんな両者がおくる人生とはどのようなものだろう? おそらく皆も想像がつくだろう。
『そのよう』に育てられたのか、それとも生まれつき『そう』だったのか。

本作は幼少期からの性質が将来にどう影響を与えるのかを短編にきっちりとおさめた秀逸な作品である。
要は『グッと来た』からレビューを書いてしまっただけの話である。
ぜひ読んでいただきたい。