このお話は、普通になれない痛みを抱えた少年少女が、戦いと日常の両方を通じて、誰かと生きるための強さを探していく青春SFバトルストーリーです。全ての疾患を克服した時代でも、普通になれない苦しみを抱える少年少女たち。幼い少女は周囲との違いを責められ、家族の葛藤の末に普通になる処置を受けます。けれど成長後、過去の被害体験による恐怖を抱えた彼女は、なお強さを求め、覇王として戦う存在になります。一方、人と関わることに強い不安を抱える少年は、彼の心を支えながら、人ならざる力を持つ少女と暮らしながら、彼女への親愛と異性としての意識の間で戸惑っています。二人は体力測定や着替え、昼食の約束といった日常を重ねる中で、少しずつ互いを大切にする言葉を学びます。やがて少女が異形なるものに傷つけられ、少年は恐怖を抱えながらも彼女へ駆け出します。危機を救ったのは、圧倒的な力を持つ先輩。さあ、少年少女の普通を得る物語はどのように紡がれていくのでしょうか。ぜひみなさんでおたしかめあれ。
ウメちゃんの切ない過去から始まったかと思えば、いきなり永遠と瑠璃乃のイチャイチャに突入して、その温度差が笑える。
瑠璃乃のバナナ畑で和菓子祭りの寝言とか、ツンデレの演技が下手すぎてかわいい。
体力測定パートは、もう完全にギャグのオンパレード。モサッペヌカチャッパ族の雨乞いステップを踏む永遠と、ゴリラ並みの筋力で測定器を物理破壊していく瑠璃乃の凸凹コンビが愛おしい。
博士のポンコツっぷりと弥生さんのキレッキレのツッコミも安定の面白さ。
でも、そんな爆笑のなかで急に現れるエイオンベートの八つ当たりからのガチピンチ。瑠璃乃が痛いを感じる生身の体になったからこそのハラハラ感と、永遠が迷わず一歩を踏み出す展開に胸がグッとくる。
少年、永遠と少女、瑠璃乃が試練に立ち向かう物語は、「過剰な共感性」を扱うSF作品でありながらコメディとのバランスが最高です。
とにかく選び抜かれた言葉による描写が緻密で、戦いの場面は詩的で爽快。
それでいて繊細な心の機微に遭遇したりと、文章的解像力に優れた落差が本当に心地よく、まさに文章のマジシャン。
強くなろうとする姿勢は共感を呼び、永遠と瑠璃乃の絆には胸が熱くなる。
その「共感性」こそが物語の核心でもあり、読者の心を打つ求心力だと感じました。
弱さを認めながらも前を向き、人の痛みを理解しようとする歩み寄り……。
SFアクションでありながらも、描かれているテーマは成長であり、前進していくことの大切さ、そして心のありかた。
個人的には、人とのかかわりを大切に思う瑠璃乃の内面的な美しさと、強くなろうとする梅子の姿がとても好きでした。
読みながら、ごまかしのない作者様の誠実なお人柄を物語全体から感じました。
登場人物の強さと優しさに加え、作者様の豊かなウィットが同居した読み応え抜群の物語です。
災害をバトルで倒すことによって対処可能になった社会で、戦う人々がいた。
それはペネトレーターとアザレアージュと呼ばれる「対」になる存在。
ペネトレーターの永遠(とわ)とアザレアージュの瑠璃乃、そしてそこに現れる謎めいたもう1人の少女。
ワクワクする設定、シリアスなシーンとラブコメギャグの対比にメリハリがあって、素敵な作品です。
永遠くんのインドアっぷりも楽しいのですが、瑠璃乃ちゃんの天然キャラもまた可愛くて、何が起こるかわからない日常パートが面白いです。と思ったら、シリアスなバトルシーンが始まって、目が離せなくなります。
主役2人の運命的な関係がとても素敵だと思いますし、もう1人の少女梅子ちゃんの存在が突然のイレギュラーで気になりますね。
SFファンタジーとラブコメギャグのいいとこ取りの素敵な作品なので、ぜひ皆さん読んでみてください!
本作は、心優しき少年・永遠と人智を超えた身体能力を宿す少女・瑠璃乃が、理不尽な災厄に抗う姿を描いた、近未来SFアクション作品です。
無力な少年が、負の情念の怪物と凄惨な死闘を繰り広げることで、愛する者のために一歩また一歩と踏み出していきます。
科学と魔術、コミカルとシリアスという相反する要素が、一つの壮大なドラマとして統合されており、緩急のついたバランスの良い構成となっております。
また、日常の尊さと戦いの残酷さが対比的に描き出されており、これが読者を圧倒的な没入感へといざなっていくのです。
さらには、四神モチーフの詠唱や近未来を印象付けるガジェットなど、SFらしさが随所に散りばめており、ある種の設定マニアさえも満足させる作りに仕上がっております。
重厚なSFファンタジー、心を揺さぶる恋愛要素、魅力満載のキャラ萌えと、三拍子揃った“フルコース”と言えましょう。
贅を尽くした極上のエンターテイメントを、みなさまも味わってはいかがでしょうか?
このお話は一作目(シリーズ)から拝読していて、大好きです!
心の弱さ、いろんな負けた思いを抱いて引きこもっていた男の子――永遠。
しかしある時、地球の危機とそれを救う鍵となる瑠璃乃に出会い。
自分の殻から出る決意をする。
出るといっても、それでもすぐにへこたれるし、なんなら心の弱いところを
敵に突かれてしまったりと。
強すぎる主人公・ヒーローではない、普通の男の子でしかない永遠だけれど。
そんな彼でしかできない、支え共に戦う瑠璃乃との絆、力があるのだと思います。
今作はそんな永遠と瑠璃乃が近く、甘い恋模様もあって。
それでも迫りくる敵に、また立ち向かう彼彼女たちの青春と戦いの時。
一話一話に凝縮されていてとても素敵です。
ぜひ、ご一読願いたいです!
~新キャラ登場!梅子ちゃん(フォルティス)の魅力・爆発です~
『ほのかたらう僕らは普通になれない』の第三弾が絶賛公開中です。
世界を蝕む異形〈エイオンベート〉に立ち向かう〈アザレアージュ〉瑠璃乃と〈ペネトレーター〉永遠のレギュラーキャラ2人に加え、今回は新たなキャラ、フォルティスこと梅子ちゃんが登場します。
この作品の魅力はアクションSFとしての側面と優しいコメディ、そしていじめに苦しみ、逃れようとする少年、少女達の心の叫びを見事に表現していることにあると思います。
他にも博士、弥生さんなど忘れられない魅力的なキャラクターが今回も登場し、なにより人間らしさを身につけてきた個性派ヒロイン瑠璃乃の強烈な印象は変らぬままです。
他にも優れた心理描写、SFとしてのガジェット、思わずにっこりする会話など読みどころは満載! 物語は佳境を迎えつつあります。ぜひ一気読みをお薦めします!
扱っている題材は不登校やいじめという重たいものです。
難しい題材ですが、暗くなりすぎず、物語として成立させている作者様の手腕に脱帽します。
主人公が引きこもりだった、というのもこの作品の魅力になっています。
苦悩し、それでも前を向いて進もうとする姿は素直に応援したくなり、成長を見守る楽しささえ感じました!
シリアスなシーンだけでなく、コミカルな場面も多くて、読んでいて笑顔になる事も多いのがこの作品の特徴かなと思います。
ヒロインの瑠璃乃ちゃんがとにかく可愛いです!
その他、登場人物がたくさん出てきますが、皆、話の中でよく動いていて物語に引き込んでくれます。
シリーズ三作目ですが、このお話だけでも読むことはできるので、ぜひオススメしたいです!