本音はいつも腹黒の奥

ヤン犬&読解秋夢

本音はいつも腹黒の奥(読解秋夢)

本音は聞こえない。

だからこそ、人は怖いって言う。

でもそうでも無い。

人の本音はいつも弱い。

本音は、単なる弱音でしか無いのだ。


怒られてる時だって、どれだけ心で相手に論破しようと、憎しみを語ろうと、腹黒と言おうと、結局本音は不安で出来ている。

不安の塊だ。

大人の説きもいつしかそんなことを説いていた。

ズレた本意で説いていたけれど。

正直、正しい怒り方はよく分からない。

所詮、私の怒りなんかは、本物の怒りには値しないのだろう。

仇討ちくらいじゃなきゃ、本物の怒りは湧き出ないのかもしれない。



私はいつも喋る。

急に黙って、虚空を見つめる。

それが私。

つまらなくてクソみたいに面倒くさい性格だ。

努力している、やろうとしている。

でもそんなの誰も分かってはくれないだろう。

それだって、自分のせいだって分かってる。

いつも喋ってばっかで、集中しているように見えない。

人に善を尽くそうとはしているけど、媚を売っている様に見えるかもしれない。

ただ、喜怒哀楽が激しい奴に見えるかも知れない。

でも、いつも何を言っていようと、本音は変わらない。

いつも一緒。

いつだって。

ひとりひとりに向ける想いも変わらない。

案外何も変わらない。



でも本音は言えない。

逆のことばっかり言ってたりする、

時もある。

だからなんだかおかしな方へと進む。

黙って、ただ静かな場所で遠くを見つめていたくなる。

みんなはすごい。

目に見える様に、どんな時だって努力している。

素直に尊敬している。

まあ、そんな風には見えないんだろうけど。

私はだから、きっと何かで自分を守っているんだろう。

だから何も出来ない。


本音が全てつくってしまった。



本音が



私の本音が

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