シュークリーム
オレはシュークリームが好きだ。
自他共に認めるぐらい、シュークリームが好きだ。
サクサクの生地に包まれた甘さと滑らかさが絶妙なクリーム、1口食べればクリームの波に溺れることが出来る。
きっとオレが教科書や歴史の本に載るような凄い人になったら、オレの名前と共にシュークリームについても書かれるだろう。
「彼は生粋のシュークリーム好きであった。」と。
まあ、今の所教科書に載るような偉業を成し遂げる予定など無いが。
あー、文豪やら偉人やらになりたいなぁなんて思いながら、パラパラと教科書をめくる。
「オイ!そこ!授業に集中しろ!」
先生の愛のムチがオレに飛んできた。
…こんなんじゃ、到底教科書に載るのは無理だな。
オレのそんな妄想は、シュークリームの様な雲と共に、気怠げな午後に流されていった。
毎日短編集。 らんぐどしゃ @ramanama20
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。毎日短編集。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます