鳥人って、いい事ばかりじゃない!

 大分の七月七日さんの代表作とも言うべき作品です。これと「カッパ」「Gカップ桃太郎」が、フヅキ女史の三大作品ではないでしょうか。 
 本作は、とある若い男が、「ハネハエール」という36,000円の薬剤を購入して、空を飛び回る話です。でも、いいことばかりじゃなくて、苦労もあります。斜めにしないとベランダに出られなかったり、彼女とのアレの最中にわっさわっさ動いて邪魔だったりw
 それでも、本人は実に満足して、デートに出勤に愛用します。
 が、この手の、快楽を求めてお気楽な方法をとるキャラは、最後しっぺ返しを食らいますよね。イカロスもそうですし(彼は快楽ではないが)、ドラえもんなんかでもよくあるパターンです。

 最後はアイロニカルに終わっていき、なにか彼女が可哀そうではありますが、読後感は不思議と爽やか。「まあそうだろうな」と読者にすとんと落ちるからでしょう。

 良い作品だと思います。
 お勧めしますよ!

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