いつも親しく話すわけではないけれど、博識で気になる存在の男の子。
彼への想いを自覚しないまま踏み入れた先で、恋する気持ちを自認して、そこで留まれば、ちょっぴり甘くて苦い青春の想い出。
けど、彼女は更にその先「第2話」へ進んでしまう。
ここからは目を離せない怒涛の展開が始まります!
恋心を自覚して、更に彼の元へと踏み込む彼女を待ち受けたのは、美しき究極の愛のカタチではないのです!!
彼女が再度出遭ったのは、秀逸な存在感を示す恐怖と狂気の具現体。
ヒロインが体験した、記憶の滓に沈める事の出来ない、刺激的な青春の経験を追体験してみませんか?
まさか、こんな方向にストーリーが着地するとは……。
「本の虫」となってしまった少年。
同級生の雪也くんが不登校になり、心配して家を訪ねて行った神田さん。
神田さんは雪也くんが地下に籠り、「祖父の残した蔵書」を読みふけっていることを知る。
彼は「この蔵書をすべて読み込むことで知識を全部ものにしたい」という野望を語るが……。
一体ここからどう話が転がるのだろう、とゾワゾワと不気味さが迫ってきました。
雪也くんは同級生や教師を見下す。その一方で心配して様子を見に来た神田さんにはストレートすぎる好意を示し、「一緒にここで蔵書を読むパートナー」になって欲しいとまで言います。
そして、その後の展開。
なるほど、こう来るかとひたすら舌を巻く展開でした。
雰囲気的にはフランツ・カフカの某作品もパッと浮かびますし、あとは日本ホラー小説大賞受賞作の宮ノ川顕『化身』なんかも彷彿とさせられる迫力がありました。
「閉塞的な環境」、「本を読むことだけを目的とした生存」。
雪也くんは、社会から隔絶し、完全なる「ガラパゴス」な状況に身を置くことを決定した。つまりはそこから「生物」として別の生き方を選択したということに。
そんな生き方を志した生物が一体どんな道を辿るのか。生物学や進化論などで語られていたような「現象」が起こるこれは、ひたすら「なるほど!」とその「究極的な必然性と合理性」を見せられたようで圧倒されました。
一つの言葉がまったく別の重みを持って読者に提示されるラスト。必見です!
【レビューコンテスト応募】
知らない者はいないほど有名なかのジロギン2先生が送る、異色の青春ホラー小説です!レビューのタイトルが575なのは偶発的なことですので特に深い意味はありません。
みなさん、本の虫というものについて、知っていますか?
ご存知の通り、「四六時中本を読み、本が好きな人」という意味になると思います。本の虫は理知的なイメージがあると思います。
しかし、重症化すると学校や職場に行かずに家にこもって本を読むだけの自堕落な生活になってしまいます。
主人公の瑠璃は、教室でも常に本を読む雪也がしばらく学校に来ていないことを気にかけ、彼の家を訪れます。
彼の母が出迎え、瑠璃は彼がこもっていると言われる地下の書庫に足を踏み入れます。
彼は学校に行く必要を感じず、ここに残された本を全て読破することが目標と声高に言います。
そして彼は突拍子もない告白をしますが、瑠璃は生涯の半分をここに費やすなんて到底できないとその場を去ります。
月日は経ち一年後。瑠璃はまだ雪也のことを気にかけていました。ので、再び彼の家を訪れますが……
雪也は「本の虫」の具現化です。良いか悪いかは人によりますが、2度目の訪問で見た雪也の姿に、きっとあなたも驚きます。
究極の「本の虫」となった雪也の姿を、その目でご覧あれ。
あの!話題沸騰のホラーコメディの旗手
ジロギン2 の…まさかの秘蔵作品が
ここにお目見えするとは…ッ!
しかも、ガチ・ホラー!!
昆虫にも詳しい作者の博識がキラリと光る。
そして、世にも恐ろしい体験をした
少女の最後の独白まで、決して気を抜く事を
許さない!
暫く学校を休んでいた級友を見舞う少女。
彼女は密かにこの旧友に好意を抱いて
いたのだが…。
ともあれ、読むのが早い。
計算し尽くされたストーリーには隙がない。
タイトルに思い描くものがあったとしても
引き込まれて、驚愕させられるのだ。
これは怖い!!
そして、流石の筆致に唸る。
矢張りワシの目に狂いは無かった…!と。
主人公の神田瑠璃には気になる男子がいた。
野崎雪也という子で、彼は休み時間も本を読むような読書家だった。
中学二年生になった時、その雪也くんが急に学校に来なくなってしまう。
心配になった神田さんは雪也くんの家に行くのですが、彼のお母さんから雪也くんは地下の書庫にいると言われ、そこに行くと……
続きは是非、実際に読んで確かめてみてほしいです。
雪也くんは少しひねくれているのですが、でも読書家の人は彼の気持ちがちょっとわかるんじゃないかと思います。
まあでもああなりたいと思う人は少ないでしょうね……。
読書を極めた男の行き着く先が見られますよ。是非ご一読を。