“大好き♡”の手紙

みさ

第1話

私の初恋は、小学1年生のとき。

同じクラスのそうすけに恋をした❤︎


そうすけは明るくて面白くて、勉強もできる。

気づいたらどんどん好きになっていた。


ある日、そうすけが友達のねねに告白されているのを見てしまった。

でもそうすけは「好きな人がいるから」と断っていた。

──好きな人って、誰なんだろう?


そんな中、席替えでそうすけと隣になった。

毎日が楽しくて、ずっとこの席がいいって思うくらい幸せだった。

でも、また席替えの時は来て、離れてしまった。


2年生になって、またそうすけと同じクラスに!

やっぱりそうすけのことが好きで、毎日ドキドキしてた。


ある日、教室のクーラーが壊れて、別の校舎で授業を受けることに。

帰り道で迷っていたら、そうすけが現れて「一緒に戻ろう」と言ってくれた。

久しぶりに2人きりで話せて、そうすけがすごくかっこよく見えた。


そして席替えの日、またそうすけと隣に!

思い切って「好きな人、いるの?」と聞いたら──

「好きな人は……まな。」

信じられなくて、でも嬉しくて、気づいたら「私も好き」と言っていた。


幸せな毎日も長くは続かず、また席が離れてしまった。

そうすけと話す時間が減っていくのが少し寂しかった。


そんな中、私は3年生になる前に親の地元へ引っ越すことが決まった。

お別れ会の日、そうすけは何かを書いていて、私が声をかけるとそれを隠した。

でも最後に、そうすけから手紙をもらった。


そこには「大好き♡」の文字。

胸がぎゅっとして、すごく嬉しかった。


──今、私は中学1年生。

あの頃のそうすけは、どうしてるんだろう。

そうすけからもらった手紙を読み返しながら思う。

「手紙を書いてみようかな」


そうすけといた日々を思い出し、楽しかったなとテス勉に追われながら私は思った。

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