瞳に宿るひかりは春【140字小説連載】
藤間あわい
恋人たちは
フロントガラスを光が滑り落ちていく。信号の鮮やかな光、民家の温かな明かり、行く道を照らすまばゆい街灯。数千年前のロマンチックな星の瞬きや優しい月明かりだって僕たちを見守ってくれている。「夜は、昼よりも光に満ちているね」そう言うと、助手席に座る世界一眩しい光が笑った。
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