100回告白されても・・・
nayaminotake
前編
今日はクリスマスイブ
日は落ちて、雪こそ降ってはないが冬だと実感できる寒さに両手が悴み息を吐きかけわずかな暖を取る。
??「遅いな・・・」
ふと時計を見て待ち人の到着をまっていると後ろから駆け寄る足音が聞こえる。
??「あ、なんかおじさんみたいな人発見!」
その声に安心を覚え振り返る
??「冬華、待たせた上にずいぶんな事いうじゃないか」
肩を竦めて、呆れた感じで声の主に返した。
??「それにこのコートはお前が贈ってくれたんだろ?おじさんとか言うのはどうかと思うぞ?」
冬華「あああ、そうだっけ?あははは・・・忘れちゃったw」
??「全く・・・忘れちゃったか・・・」
そう声をかけ、俺は自分の息で温めた右手を冬華に差し出す。
冬華「あーーーでも、雪斗似合ってるカッコいい!!」
そういって手を繋いできた。
雪斗「それで冬華おれに話があるって言ってなかった?」
冬華「ああ、うん・・・ええと・・」
そう言うと冬華は少し慌てて目を泳がした。
雪斗「うーん?なんか言いにくい事?」
そう冬華の顔を覗き込み、聞いてみると耳まで真っ赤にした冬華が繋いだ手を振り払い俺の前に立った。
冬華「雪斗!私!小学校の時に出会ってからずっと貴方の事が好きでした!私と付き合ってください!」
そう言い切ると頭を下げる冬華、よく見ると両肩が震えてる。
雪斗「冬華・・おれもずっと君の事が好きだよ、僕と付き合ってください」
そうゆっくりと答えると満面の笑みで少し涙を溜め潤んだ目で俺の胸に飛び込んで来た。
冬華「うん!やった!これで私たち恋人として高校生になれるね!雪斗これからもずっと一緒にいようね!!」
雪斗「・・・・うん、冬華おれもずっと一緒に居たいよ・・ずっと好きだよ」
そう答え冬華を抱きしめた。
暫く抱き合った二人に冷たい感覚が降り注ぐ
雪斗「ああ、冬華みてごらん雪だよ・・」
そう冬華に語り掛けると冬華は嬉しそうに雪に手を伸ばす。
冬華「雪斗と冬華をお祝いしてくれてるんだね!」
俺はそっと冬華の肩を抱きよせパラパラと降りそそぐ雪を見上げていた。
二人の幸せな時間がゆっくり過ぎて行くなか遠くの街灯から2人こちらに歩いてくるのが見えた。
雪斗「おばさん、、雫さん・・・・」
見ると、冬華のお母さんとお姉さんだった。
おばさん「雪斗君 ・・そろそろ・・・・ね・・・・」
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