近年、生成AIが良くも悪くもなにかと話題になります。
本作は、そのAIによって文学の未来がどうなるか、二人の女子大生が熱く語り合うという物語です。
二人は先輩と後輩なんですが、とにかくその関係性が尊いです。生成AIに関して肯定派と否定派に分かれて議論するのですが、激しい言い合いになるわけではなく、終始穏やかに会話が進んでいき、尊い百合を存分に堪能することができます。
肝心のAIについての話題も、あるゲームの技の名称の話、ハイコンテクスト化する俳句の話、シンギュラリティが訪れた先の小説の話、と多方面に及んでいて読んでいて飽きません。
また、どれも鋭い分析で、たしかにこういう未来が来るかも……と思わされる内容でした。
これからの社会で、おそらくAIと無縁の生活をするのは不可能です。
AIに対してどのような感情を持つにせよ、どう付き合っていくかを考えることはよりよく生きていこうとする上で重要なことでしょう。
自分の今後の人生やAIについて考え直すきっかけを与えてくれた素晴らしい作品でした。是非ご一読を。