第9話 黄金毒花、咲く




黄金毒花姫と影で呼ばれる少女がエストラート王国王宮内を歩いていた。

その後ろには、ホールデン第三王子、ハングスにルースル、ウィリウォリも不機嫌な顔で続く。

その後ろに模擬戦判定人の上級官吏と、エストラート騎士団ウィリル=ボルサーレ第三騎士隊隊長。


学生に突然魔法を放ったウィリルだが。

彼はあくまで突然の攻撃を想定した模擬戦であると言い張った。

 

騎士学校内で起こった事件であるが、講師から当の騎士へ出来るのは抗議くらいのもの。

拘束する権利も、断罪する権利も学校側にはありはしない。


では判定人はどうかと言われれば、上級官吏であってもやはり、騎士に対して可能なのは抗議くらいのものだった。


「何の問題もなかろうがっ!」


多くの学生や同隊部下の騎士達に、無様に地面に這いつくばり気絶した姿を晒したウィリルは、苛立ちを隠さず、判定人と講師の抗議を無視して去ろうとしたのだが、

「グランデリアが、王に裁定を求めよう」

アフィリアがそう言い放ったから、判定人に止められる事になった。


「ウィリル=ボルサーレ第三騎士隊隊長殿。このまま去らせる訳にはいかなくなりました。王の御前まで同道いただく。力づくでも」

「………分かった」


軟弱な文官とウィリルが舐めていた判定人が、射殺すばかりのウィリルの睨みにも屈しないから、ウィリルは了承するしかなかった。


判定人は覚悟を決めたのだ。

グランデリアの名を出されたら、王は彼女の要請を無碍にできない事を十分に知っているから。


アフィリアは、また王室の扉を無遠慮に開けようとしたのだが。

判定人が早足でアフィリアを追い越し、王室扉前の護衛騎士を通して王への至急の目通りを取り付けた。

アフィリアが王室前に到着したと同時に、扉が開かれる程ギリギリではあったが。

王の面目はそのギリギリで保たれたと言えよう。



「今度は何用かな。アフィリア殿?」


エストラート王ハレインドはアフィリアを見て、彼女の後ろに続いた面々を見て、やはりため息を吐き出したが、落ち着いた口調で問うた。


「グランデリアは、陛下の裁定を望みます」


アフィリアはそれだけ口にして、判定人を促した。


「陛下。恐れながら私から事の次第をご報告したく」

「許す。申せ」


こうして判定人から、模擬戦の結果と、その後に起こった事件が報告された。

模擬戦では妖精人形使いが勝った、という報告の部分で、ホールデンから「ぐ」と苦々しい声が漏れ聞こえ。

終わった模擬戦に対して、ウィリウォリとウィリルのボルサーレ親子が一方的に問題ありとして、模擬戦自体に異議を唱えたという事。

そして、学生の妖精人形に対して突然攻撃魔法を放ち、妖精人形と身を護るために応じて戦うしかなかった一学生に『複現級』魔法を放った事。

勝利したルカの背後から、またもウィリウォリが『複現級』魔法で奇襲を仕掛けた事。

同時にルカに「死んでしまえ」と明確に殺意を向けたこと。


それらの報告を全て聞き終えたハレインドはアフィリアほかを見渡してから、

「今の報告に異議は?」

と問うた。


「ございます!」


と王前で膝を付く姿勢、跪伏礼で顔を伏せたままのウィリルが、発言の許可を求め、

「許す。申せ」

許可を得て、

「私、ウィリル=ボルサーレおよび、息子ウィリウォリが、模擬戦に対して一方的に異議を唱えたとの報告でございますが、実際の戦場を想定せぬ模擬戦は無意味と指摘したまで。それを判定人殿の方こそ聞く耳を持たず、私共親子をこそ一方的と断じておるのです」

そう捲し立てた。


逆にお前が悪い、という意味を込めたその異議に、判定人は努めて冷静に表情を変えなかったが、内心は苦々しい思いを抱えている。


「もう一点。私が、学生やその人形に魔法を放ったのは、戦場を想定した模擬戦の形で、騎士学校生徒へ経験を贈ろうとしたまででございます。突然の攻撃にも、格上の相手にも、強力な魔法にも、それらに動じぬように経験を積み心構えを作る、それこそが模擬戦の役割でございましょう。私は、現騎士隊長たる私自ら彼の学生へ経験を積ませたのでございます!」

ウィリルは一気にまくしたて、

「それに、息子ウィリウォリも同様でございます。一度の奇襲を退けても気を抜くなという先輩としての教えであったと。死んでしまえ、という言葉は少々行き過ぎでございましょうが、そこはまだ若い学生の失言としてご寛恕いただきたく!」

そう続けた。


ハレインドは、ウィリルから視線をホールデンに移す。


「ホールデン。お前も見ていたな。お前は、どう考える?」


それを受けてホールデンは逡巡し、

「ウィリルの言は、一理あるかと。私と妖精人形使いとの模擬戦より、ウィリルとの戦いの方が高度に見えました。学ぶべきものが多いとも」

それを聞いたウィリルが気を良くして、

「殿下は聡明であられる。私は、殿下と人形使いとの模擬戦はやはり無効と思っております。やはり、戦場を想定しない模擬戦は無意味でございますゆえ」

そう口走った。


「―――!」


判定人が顔を青くしたのは、模擬戦を指示したのが王本人だからである。

「ウィリル殿!何をおっしゃっているか分かっておられるのか!模擬戦は陛下の指示ぞ」

「滅相もない。私は、模擬戦の内容を決めて実施した判定人殿に問題あり、と申している」

その模擬戦の内容を、くれぐれも命にかかわらぬ範囲で勝敗を決められるようにせよ、と命じたのは王である。

しかし、話の流れ上、その模擬戦の内容を決めたのは王であると責任転嫁のような事を言えるはずもなく、

「ぐ………」

判定人は、一層怒りをたぎらせたまま口を噤んだ。



そのやり取りを眺め、ハレインドは再びホールデンを見る。


「ホールデンは、模擬戦は意味が無かったと考えるか?」

「いえ。そこまでは………ただ」

「ただ?」

「相手は小賢しく不意を突き、勝ちを拾っただけ、と」

「そなたは負けに納得しておらんと?」

「はい。ウィリルの申す通り、模擬戦は無効として、記録から私の負けなどという屈辱を消して頂きたく」


ハレインドがアフィリアを見た。

アフィリアの意はどこにあるかと探るために。

しかし、アフィリアはホールデンの従者ハングスを見ていて、

「良いのかハングス殿?殿下を愚物のままにしておくのか?王子様は、何ひとつ見えず理解しておらんようだぞ?」

そう言い放ったから、

「な、俺を愚物と言ったのか!貴様、預かりの分際でっ!」

ホールデンは激高し、

「陛下!」

ハングスがハレインドに許しを求め、

「許す。思うままにせよ」

許しを得て、ハングスがホールデンを殴り、

「従者の身で俺を殴ったな!」

睨むハングスを再度殴り、また殴り、また殴り、

「ホールデン、見苦しい言い訳は止めろ!お前が守ろうとしているのは、自身が侮られるのを怖がる、矮小な自尊心だ!全体を見ろ、人の上に立つ身なら己を滅して最善をとれ!そのためになら、俺は全力でお前を支え続ける!でなければ、俺はお前を見限るぞ!」

ハングスにとって子供の頃から何度も助けてくれた優秀な兄のような存在だったホールデンが、将来も支えてくれると疑わなかった彼がそこまで言い切ったから、

「わ、分かった。俺は、ま、負けた。認める!お前の望む主に必ずなってみせるから。頼む、見限らんでくれ」

ホールデンは、自身の従者ハングスにそう願った。



ハングスはアフィリアにそっと目礼をとる。

結果的に、ホールデンを諫める良い機会になったからだ。

わざわざ性格に難ありのウィリウォリを取り巻きとして許していたのも、ウィリウォリの行動に対してホールデンがどう考え動くのか、見極めるためだった。

今回は、ウィリウォリの一方的な発言を発端に、その父のウィリルが出しゃばってホールデンの自尊心を甘やかに刺激したために、諫める機会を得た。

ハングスにとって、結果は上々であったと言えた。

 


アフィリアは、ハングスの目礼から視線を外し、場を眺める。

ハレインドは自分の息子を彼の従者に任せ、その行為の一切を咎めない。

従者が名呼びで主を殴る場面を目の当たりにして、ウィリウォリやウィリルが驚いているが、判定人を始め上級官吏達や、ハングスの従者ルースルに驚きはない。

それを見るに、ハレインドは自分の息子に甘くはない、それを周囲も分かっているように見えた。

それはアフィリアに無関係であり、興味もないのだが。


アフィリアはハレインド王を見る。

「陛下。グランデリアが騎士殿に尋ねてもよろしいか?」

ハレインドは疲れたように目元を手で覆い、

「良い。ほどほどに願おう」

と許しを与えた。



「ウィリル騎士隊隊長殿。騎士学校生徒に、戦場を想定した模擬戦の経験を自ら与えられ、導こうとなさるとは素晴らしい人格者でございますね」

見目麗しいアフィリアに褒められ、悪い気はしなかったから、

「あ、ああ。先達として当然の事をしたまで」

と素直に返したが、

「あれほど馬鹿にしていた妖精人形使いに無様に地を嘗めさせられた気分は、いかがであった?」

アフィリアの口調は高慢に変わり、

「な、馬鹿にされるのか!この国の騎士である私を!」

自分の実力で負けたのに、『騎士』と括りを大きくしてアフィリアの追撃を逃れようとして、

「なぜ、対人想定なのだ?」

話が見えなくて、

「騎士たるもの、侵略や戦争に備えるのは当然だろう!」

そう答えたが、

「魔獣が相手ではないのか?」

思いがけない事を問われ、

「王都周辺に魔獣などいないではないか!迷宮は遥か遠く!魔獣が相手などと!」

当然の事実を答えたのに、

「魔獣を相手にせず、妖精位階が上がるのか?遅々たる自然成長だけを頼りにするのか?例え人相手に戦う場面であろうと、敵の妖精位階はどうだ?魔獣を相手にして位階が高くなった妖精に出会わぬ事を祈るのか?」

アフィリアの言が的を射て、

「………それは」

答えに詰まる。


「同じように妖精位階の低い者同士で訓練し、己は強いと誇っておるのか?何が戦場を想定した模擬戦か。知っておったか、彼の者は騎士科ですらない。戦闘訓練など受けない商工科の生徒であったのだ。その生徒に負けておいて、よう経験を与えてやったと言えるものだ」


アフィリアがウィリルの前で盛大に笑み。

はっきりと侮辱を受けたと知るウィリルが激高する。


「黙れ!エストラート騎士団を馬鹿にして、ただで済むと思っているのか!陛下!エストラート騎士団、ひいては王家の御威光を地に落とす侮辱!このような者、お許しになりますまい?」


ウィリルはハレインド王に直訴。


それを、

「あっはははは!陛下の騎士は、良く回る口と、周囲を巻き込む長い手をお持ちだ!騎士隊長個人の実力不足を指摘したのに、とうとう王家まで巻き込んで、己への侮辱にまみれさせた!」

アフィリアが断じて、

「ち、違う!巻き込んだなどと言いがかりだ!」

ウィリルは慌てて否定したが、

「もう良い。黙れ」

ハレインドの命令はきっとアフィリアへ向けたものと思い顔を明るくし、

「黙れ、そこの騎士」

名すら呼んでもらえず、ウィリルは顔を下げるしかなかった。



「さて、陛下。裁定の前に、もう一つ」

「なんだね?」

「この騎士とその息子が、グランデリアの所有物に攻撃をしかけたのですが」



アフィリアの言葉に、ハレインド王は思わず頭を抱えそうになる。



「な、なんだ?何の話だ?」

「え?え?」


黙れと命じられたばかりのウィリルとウィリウォリが、所有物とはどういうことだと口を開く。


「お前達が争いを仕掛けた彼の者、ルカはこのグランデリアの所有物だ。でございましょう?陛下」

「そうであったな」


ハレインド王の肯定に、

「騎士学校のいち生徒ではないか。なぜそれが個人の所有物になるのだ?それに、さっきは確かに学生服を着ていたではないか!それが、どうして!」

ウィリルは疑問を吐き出さずにはおれず、

「今朝発した、余の勅命だ」

その肯定で、ルカなる少年が目の前の少女の所有物である事を、事実と受け入れざるを得なくなった。



「さて、陛下。裁定はどのように?」

「この騎士の騎士隊隊長の任を解かせ、当面謹慎とする。息子は騎士科を除籍処分。あわせてこやつの家から詫び金を出させよう。………はあ、それでは足りぬと言うのであろうか?アフィリア殿………」

「グランデリアは裏書が頂きたく」


裏書とは、権力者から後ろ盾として署名を頂いた書面や物品の事である。

権力者の名において『この裏書を持つ者の意を最大限通せ』という許しである。


「余の裏書………ではないのだろうな。もしや………」

「主星国グランギラン王の裏書を」

「釣り合わぬな」

「グランデリアの所有物を、陛下の騎士と息子が攻撃したのに?」

「いや、違う。この騎士ら親子への処分が釣り合わぬ。爵位はく奪とし家財一切の財産を没収しアフィリア殿への詫び金とさせよう。寄り親もあろうから、そこからも詫び金を出させよう」

「そ、そんな!陛下!私は、彼の者に傷はつけておりません!それを―――」

「あ、え、俺、そんなつもりな―――」

 


ウィリル達がまだ言いつのったが、ハレインドはもうウィリルの言を聞く気は無く。

「ブローヌ!」

後ろに控えた宰相の名を呼んで、言外に任せたと伝えた。



「私が聞いていても、貴様の言い分は、すり替えに、後付け、責任のなすりつけ。実に聞き苦しいものばかりだった。その上、相手に手を上げたが、無傷だから良いだろう?と貴様等はそう申すのか?」


宰相の視線がウィリルを刺す。


「ぐ………そ、それは………」

「ウィリル=ボルサーレ。貴様だろう?妖精人形を扱下ろし、騎士団の中でその声の、迷惑きわまる大きさでもって扇動したのは。騎士団内にとどまらず王都市政まで無駄な諍いの種を、お前がばらまいたのだ。教えてくれ。騎士は秩序を乱して良いのか?」

「い、いえ決してそのような………」

「王は主星国へ頭を下げねばならん。主星国王に裏書を用意して頂くために。貴様等が軽率に行った行為は、自国の王に頭を下げさせた。そう言えば、貴様の言い訳は止むだろうか?それとも、言い訳を吐けぬ様にすべきだろうか?」


宰相ブローヌが、そう自分の首をぺちぺちと手で叩くから、ウィリルは震えあがって黙り、ウィリウォリは顔面蒼白で膝から崩れ落ちた。


「陛下の裁定通り。貴様の爵位、全財産は没収とする。家の財産は換金ののちアフィリア殿への詫び金と致す。官吏、護衛騎士を連れてこやつらの屋敷を差し押さえよ。息子は騎士科を直ちに除籍、個人として借金を負わせ、その借金分を貴様個人からのアフィリア殿への詫び金と致す。その後、借金の残る息子は王都で借金を返済すべく働け。騎士と他の家族は残らず王都から叩き出せ!寄り親はどこだったか、そちらからも寄り子の失態の責任を負わせ詫び金を出させよ!」


宰相がそう指示を出し、ウィリルは拘束されて連れ出され。

息子ウィリウォリは拘束はされなかったものの、護衛騎士に挟まれ、茫然としたまま続いた。



それをひとしきり眺め、

「陛下。グランデリアへの『餞別』、期待しております」

そう笑んで、アフィリアは王室を去った。



◆◆◆◆



アフィリアが去った王室で。


「陛下。主星国王の裏書とは、宜しかったのですか?」


宰相が問う。


「良い。もともとグランギラン王からあの小娘を押し付けられた際に、裏書は託されておった。娘がごねる事があれば、これで機嫌を取れとな。しかし、あの馬鹿共さえ出てこなければ、小娘に強請られる事はなかったものを」


あの馬鹿共とは、ウィリルとウィリウォリの事である。


「しかし、ホールデン殿下を巻き込み、陛下の民を流民にし、その流民をくれとは、あまりに………」


あの日、アフィリアは王に願った。


『グランデリアは、お願いが三つございます。陛下?』


一つ目は、妖精人形使いと第三王子の模擬戦の実施。

二つ目は、ルカ=ティナンテの王国民権のはく奪と家族との絶縁に王都からの退去。

三つ目が、王国民権のはく奪で自国の保護を受けられぬ流民となり、家族との絶縁で家名と住み家を失う、ルカの所有権。


「たとえ民一人とはいえ、小娘に強請られてくれてやるのは忌々しいが。よほどあの者が欲しかったのであろう」


はなはだしい人権の軽視であったが、アフィリアが真に騒ぎ立てぬのであれば、民一人の人権など安いものだとハレインドは考える。

それに、所有権の方はエストラート王がそれを認めるというだけものであり、契約ではない。

あとは本人達が好きにすればいいのである。


「大陸連合へ、さえずられるよりはましだ」

「大陸連合から問い質されても、言い訳はできるのでは?」

「出来ようが、契約不履行と判じられる可能性も捨てきれん。そうなれば、主星国ごと我らの信用は地に落ち。苛烈な制裁が加えられよう。今後の我らの計画のためにも、今目を付けられるのは避けるべきだ」

「理解致しました」



ハレインドは思い出す。

『陛下。グランデリアはあれが欲しゅうございます』

ハレインドが、息子ホールデンと公爵家令嬢との婚約祝いにと取り寄せた物を。

高位貴族屋敷が数件建つほどの財貨で求め、納品に実に3年も待ったのだが。

それをアフィリアが強請った。

いくらアフィリアのお強請りとはいえ限度がある。

余りにも高価なそれを言われるままに渡すわけにはいかなかった。

では、アフィリアがそれを得るために何を差し出すのかを問うたハレインドに。

『陛下。グランデリアが大陸連合へ、さえずらぬという配慮を差し上げましょう』

ハレインドは引きつりそうになる表情を抑えるのに苦労した。



「ずいぶんと強請られたものよ。しかし、それも今日で終わる」

「餞別まで強請られましたな」

「その程度なら、やはり安い物だ」


「王都内では『目』があって無理でございましたが、自ら望んで庇護下を離れるのならば。適当な地で始末する手もあるのでは?」

「いや、その目―――フォーザ=マルテン大陸連合公証後見人の配下や協力者の目がどこにあるか分からぬ。手出しは危険だ」


ハレインドはため息を吐き出し。


「滅びるなら、何一つ残さず滅んで欲しかったものよ。たった一人生き残りおって」


そう独り言ちた。

ハレインドには、アフィリアは思惑を同じくする『彼ら三国』にとって災いの種に思えてしかたがなかった。




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