家族の視点で描かれる、新聞記者・津雲京介の素顔

本編「迷宮~新聞記者 津雲京介」に登場する津雲家の人々が、作者の要望でキャラクター紹介をすることに。
妻・和美は困惑しながらも、中学時代からの馴れ初めや、現場主義で真実を追い続ける夫の仕事ぶりを語る。長男・拓真は、仕事を家に持ち込まない父の姿勢や、休日の穏やかな様子を回想。そして長女・和菜は、恋人の矢野に婚姻届を書かせる大胆な作戦を展開する。
脚本形式で展開される掛け合いがテンポ良く、家族の温かさとユーモアが溢れる一編。本編を知らなくても楽しめるが、読めば本編への興味が確実に高まる、魅力的なサイドストーリー。
キャラクターたちの「素」の会話が微笑ましく、特に和菜と矢野のやり取りは必見。