母のトイレ介助がスムーズにいっているので、最近はあまりバタバタせずに穏やかな日々が続いている。

そして、さいきん母の通院もわたしの通院もなかったため、エッセイを書いている。

ちなみに入浴介助は父がしている。あとはデイで入ってきてもらっていて。

今日は、母の内科の訪問診療だった。

先生に「認知の方がけっこう進んでて」と相談した。（いつもそう言ってしまう。先生がくるたびに進んでいるから）

内科の先生は、薬は症状をおくらせるだけなので、話をしたり散歩をしたりするのが一番効果があるといってた。

それはわかっているのだけど……なかなか。仕事もあるし、相手をするのがむずかしい。

のだけど！！

先生の言っていることはそういうことじゃないとわたしは思った。

今現在で、母の意識はまだわりとはっきりしている。変なことも言うが会話はなりたつ。

でも、今後、会話がなりたたたず、そもそもの会話ができなくなるときがくると私は思っている。

先生はそれまでの間に、母との交流を楽しんでおきなさい、と言っているとわたしには聞こえた。

さいきんの母は、けっこう笑う。

介護で言う事をきいてくれず、こっちがムカついていても、ごまかすようにして笑う。

もう、どうでもよくなってくる。

そんなことを考える昨今は、本当に余裕がある。

それは、父が介護の八割をになってくれているからだけれど。

母はもう赤子のようだ。

けれど、先生がいうには、うちの母の症状はおだやかで落ち着いているから、あまり手がかからない方だよと。

最近徘徊もないし、トイレも介助すれば上手にできるので、わたしも心穏やかだ。

ただ、歯の治療が問題で。

歯科には通っているけれど、痛いといっているのに診てくれない。

本当に医者かよ。と怒鳴りたくなる。

この歯科には言いたいことがたくさんある。

あさってはまた歯科なので、そこでまた母が痛い思いをするんだろうなと思うと不憫だ。って、前に治療したところが二週間も痛み続けて、そのあいだ診てもくれないって、どんだけ高飛車な歯医者だよ！！　世の中ムカつくことばかりだ。

歯医者を変えたいとは思うけれど、半分まで治療してもらっているので、あとは訪問してくれる歯医者だから、変えるわけにもいかない。

病院へのコンプライアンス問題って最近大きく取り上げられてるけど、患者へのコンプライアンス違反の方が多いとわたしは個人的に思う。立場の弱い患者は泣き寝入りだ。