冷たい世界で、たった一つ残された温もり。

 主人公は荒廃した世界で普段通りの生活を送る一人の主婦。主人公は夫の言葉に励まされるように、日常を送っていた。普段通りの犬の散歩。家族との食事。片付け。家事は毎日の繰り返しで、大変な仕事だ。それでも生活にはりがあるのは、愛犬の存在のおかげだった。
 しかしある日のこと、愛犬の様子がおかしくなってしまった。食事もいつも通り与えていたのに、命を消耗するようだった。主人公の主婦は、愛犬のために遠出するが、お目当てのものは見つからず、声を掛けた若者には冷たい言葉をかけられる。
 そんな中、家にある使命を帯びた男性が訪れる。

 果たして、主婦が守り続けて来た日常は守られるのか?
 荒廃した冷たい世界で、暖かな心に触れる一作です。

 是非、御一読ください。

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