優しさなんて、脳じゃなくて心で感じるものなんだよ。

 主人公は不憫な家庭環境で育った一人の少女。家から逃亡して、一軒のハンバーガーショップに向かった。そこで初めて少女はハンバーガーという食べ物を知る。
 その帰り道、主人公はカメラマンに声を掛けられ、モデルの道へ進む。ところがその矢先、自分と同じ姿、そして目をした少女が現れる。主人公の食べるハンバーガーをじっと物欲しそうに見ていた少女。主人公はその少女に……。
 変わって舞台はフランスのパリへ。モデルの主人公はついに世界に羽ばたいたのだ。しかし世界はそれほど優しいものではなかった。

 主人公が抱える生い立ちとトラウマ。
 それでも主人公が食べるハンバーガーに救われる一作です。
 ご覧になる前に、一度ゆっくり題名を嚙みしめてからご覧下さい。そうすれば、この物語の内容と題名が、読者の心にそっと優しさを灯すことでしょう。

 是非、御一読下さい。