付き合って3日も経ってないのにフラれた。告白してきた女子は本当は幼馴染み男子のことが好きで、その彼を振り向かせるためだけに告白してきたのだ。神社でひとり、大泣きしながらアンチ幼馴染を叫ぶ夕闇御影。そんな御影の前に、同じく幼馴染持ちに恨みをもつという美少女が現れる。
男性向けのラブコメ。なのですが、女性も楽しめるのではないかなと思いました。
その①の理由は、キャラたちがしっかりコメディーしていたからです。
どのキャラ同士の絡みも面白く魅力的だったのはもちろん、勢いがありつつも勢いだけで押し切るのではない、読者を置いてけぼりにしないボケ・ツッコミが良いなと思いました。読者のツッコミを代弁するようなツッコミであったり、突然冷静・ど正論になったり、塩梅が絶妙でした。
また、基本ツッコミ担当だけどボケてるとこもある・基本ボケ担当だけど不意にツッコミ役にまわる・めちゃくちゃ良い人なのに同時にめちゃくちゃ残念で台無し!みたいな、各キャラの崩し方も面白かったです。
その②の理由は、メイン二人の心理や関係性の変わっていく過程やドラマがきちんと描かれていたからです。
陰キャが学園のマドンナに特別扱いされて……という展開や、『幼馴染』として発生する数々のイベントは王道と言えるのですが、その中で育まれていく二人の関係は『御影と聖華』という二人だけのものでした。
また、エスカレートしていく聖華のことも「男性向けラブコメだから」というのと、彼女の『お手本』たちがブッ飛んでいるというのを考えると許容できました。越えちゃいけない一線を意識する理性、その一線を越えたい・越えられたいと思う感情。二種類の「相手のことを想う」気持ちが二人にあったからこそ、ご都合主義を感じずに読むことができましたし、「成り立つ」と思いました。ラッキーとかステータス欲しさとかではなくて、きちんと相手のことを見ている感じがしました。
クソ真面目なレビューになりましたが、やはりラブもコメディーも実際に読んで摂取するに限ります!
気になった方はぜひ、読んでみてください!