第8話 稼ぎまくれ

「大きな秘密…?」


「そうよ!

あっ、信じてないでしょう!?」


「いや、急に言われたもんで…

あ、ルナティさんのスキルは何なんですか?」


「私ぃ?

凍氷とうひょうってスキルともう一つは…

ひ・み・つ♡」


「その、凍氷ってどんな…?」


「簡単に言うと、触れた物全てを凍てつかせてこおらせちゃうのー。

剣で触れた物もOK。」


「はぁ〜。

便利なスキルっすね!」


「君だって強強の使役系スキルを持ってるじゃん!

あ、月野って呼んでいい?

それか、ツキティ?」


「…月野でお願いします。」


俺は即答した。


「じゃ、私はこの辺で。

バイバイ、月野!

チャンネル登録よろしくね!」


そして、ルナティさんは去って行った。


はぁ…

変な人だったな…


俺はダンジョンから出ると、風助を魔法ケージに入れて帰路についた。


焼き鳥弁当と安ワインを買っていく。


「ふうー、出てきていいぞー。」


俺はアパートで風助を魔法ケージから出した。


そういえば…

ルナティの動画見てみるか…


ルナティックと入力して検索した。


そこには、会員制の動画など多数上がっていた。

チャンネル登録者数は2.6万人。

今日の動画で、俺の紹介もしてくれているらしい。

俺のツキノチャンネルに多数のアクセスがあった。

これは、ルナティさん効果だろう。


俺は動画を編集してまた載せた。


777『ふう、かっけー!』

ビルツ『ふうちゃん、ラブ♡』

佳奈『ルナティから来たよー』

健太『使役系のスキルなんだよね?』

…『でも、初心者ダイバーがどこでウィンドオウルを使役するんだ…?』


などなど、コメントが上がってきていた。


最後のコメントには少しヒヤッとしたが、それ以外の人は気づいていないみたいなので、スルーした。


「そうそう、異世界ネットショップ、と…」


俺は焼き鳥を串から外しながら、異世界ネットショップを開いた。


〜ヨロズ買取場〜


☆オレンジスライムゼリー…1000円

オレンジスライムのジューシーなゼリー。

異世界ではお菓子作りなどに利用される。

☆グリーンスライムポーション…1500円

グリーンスライムの体液から作られるポーション。

回復値は1000と高いが、飲むとスライム化してしまう所が残念だ。

☆メタルスライムネックレス…5万5000円

よくぞゲットしたな、というレアドロップアイテム。

付けると物理攻撃に対する防御力がメタルスライム並みに跳ね上がる。

超レアな品。

☆ブラックスライムホール…2万円

こちらも中々レアな品。

投げるとブラックスライムホールが出来て、敵をどんどん吸い込んでいく。

加えて、経験値は貰えるという優れもの。

どんどん投げよう。


とあった。

俺はメタルスライムネックレス以外を全て売り、7万5000円稼いだ。

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