冒頭から名作とわかる雰囲気

第7話まで読んだ時点での感想。

この作品が選ばれなくて何を選ぶ。
そう思わせるくらい引き込まれてしまう。

優しい語り口の入り口はまるで今からおとぎ話を聞くようで思わず童心に帰り、話の続きをせがむかのように次、次と読み進めていってしまう。

全体的に温かい空気が漂う中でも時に緊迫感もあり、時に甘酸っぱい雰囲気もあり飽きさせることがない。

風景を想像させる描写は見かけるけど、作品の中に入り込んでしまったような印象を与える作品にはなかなか出会えない。

穏やかさをベースにした感情溢れる物語は誰しも一度は読んでみる価値があると思う。