ダンジョンボス『首なし騎士』クローカー、彼はNPCですが自意識が宿っています。しかし、他のNPCはそうではありません。彼はダンジョンを去り、名をクローバーに変え、プレイヤーのふりをして世界を旅します。
彼の見た目は『アンニュイな雰囲気のある美少年(ショタ)』です。
ケモミミで胸がたわわなお姉さんにもてあそばれたり、同人誌で腐女子にもてあそばれたり、色々と大変もあるけど、【死ぬまでにやりたいことリスト】をこなそうとします。
他にも大きな目標を抱え、クローバーは『価値観が色々おかしい美少女(幼女)ギャンブラー・ミネラルウォーター』と旅をします。
個人的にはミネラルウォーターの壊れぶりがめっちゃ愉快です。お勧めします!
なんと、VRMMOのボスのお話です。このボスはNPCですが自我を持ちます。そしてサービス終了を知って、ボスから「家出」してプレイヤーとして少年に偽装します。そして自由と延命を求めて旅に出ることになります。幼女救出など「勇者ムーブ」を行いつつ、内面は悪役のままという。一方、プレーヤーのアラサー女性は、崩壊した生活と母親からの逃避でVR依存。この謎の少年を「ストーキング対象」として執着し始めてしまいます。さて、ゲーム内ではサービス終了前の最後の大型イベントが告知されます。少年はこのイベントで転生をかけて頑張ることに。少年は幼女救出から巨大資金を抱える都市で強盗さわぎに巻き込まれていくことに。さあ、これからどうなってしまうのでしょう。絶対バッドエンドにさせない決意はどうなるのか。ストーキングはどうなるのか。つづきはぜひみなさんでお確かめあれ。
サ終まで3か月という期限を、世界の終末ではなく「生き方の選び直し」に変えてしまう導入が強い。首なし騎士のダンジョンボスであるクローカーが、自意識を持ってしまったがゆえに、労基真っ青の24時間労働と孤独を笑いながら告発し、そのまま「プレイヤーになりすまして家出する」と踏み切る。皮肉とテンポが良く、読者の視線をぐいっと引っ張る。
途中まで読んだ範囲で特に印象に残ったのは、武器屋【剣商 矛盾】で獣人商人ミスティルテインに捕まる場面だ。距離感のバグみたいな絡みがコメディとして跳ねる一方で、鑑定魔法【深淵をのぞくとき】が発動し、クローバー(偽名)のステータスが「対プレイヤーだけ異様に強い」と露見する瞬間に、彼の正体が一気に危うくなる。そこへ「有名さ(悪名でも可)で火力が伸び、ページにキルログが刻まれる本の戦槌アンクラーゲ」が提示され、笑いと背筋の冷えが同じ棚に並ぶ。ボスとして積んだ過去が、プレイヤーとしての未来を増幅させる仕掛けが、設定の見せ方として鮮やかだ。
さらに、VRの外へ視点が切り替わり、ミスティルテインの中の人が散らかった四畳半でゴーグルを外す場面が効いている。ゲーム内の過剰な明るさや過激さが、現実の息苦しさの裏返しとして立ち上がり、物語がただの悪ふざけで終わらない。サ終作品にしか出せない「今しかない」という焦りと、だからこそ人が本気になる温度が、地の底でずっと燃えている。続きも、枝イベントの駆け引きと、クローカーが「消滅」へどう抗うかを見届けたくなった。
サービス終了するゲームってのはよ、まあ何かしらの欠陥を抱えている訳でよ。
そんなゲームとラストのラストまで心中しようとするプレイヤーってのも、まあどっかしらおかしくなっちまってる訳さ。
違法行為やりたい放題の無法地帯、天空ではモンスターが突き刺さり、年齢詐称ロリガキが跋扈して、砂糖でにゃんにゃん決め込んでます。これぞカオス。
ヤベー性癖持ちのヒロインが、ヤベー奴らと殴り合う。痛快。
「主人公は自我が芽生えたNPC」って濃いはずの設定が薄まっちまうほどの、濃密なる狂気が渦巻いております。
笑ってドン引いて、やっぱり笑って熱くなれる。そんな素晴らしき作品。君もおいでよ、こちら側へ。
敵対NPCの1体に過ぎなかったデュラハンが、住処を脱して世界へと飛び出していくMMO作品です。
サービス終了のお知らせ。
それは幸か不幸か優秀なAIを搭載していた主人公へも届き、迫りくる敵を打ち倒すだけだった生活に不満を抱かせました。
終わりならば好きにやらせてもらう。
そうして住処を後にした主人公は、自分が目指すべき行いを探します。
何気なく目にした掲示板に書かれていたのは、最終イベントの告知。
たった一つ切りの報酬は、新作ゲームへ何でも一つだけデータを転送する権利。
これを使えば、消えるのを待つだけだった自分にも次がある。主人公はアイテム獲得を目指して動き出します。
主人公は自らの存在を繋ぐことができるのか。
ぜひ読んでみてください。