第6回(12/06)尾岐れの会

 玉将の腹心である老金が病死した。まだ戦いの最中であるので、葬儀はせず身内だけでお別れの会を開くという。そんなことが起こり得るなら、このまま戦いを伸ばしに伸ばせば、やがて玉将も寿命で逝去となるのではないかと我々は考えはじめた。しかしそれは詰め将棋の意図とは異なる結末なので「尾岐おわかれ」というやつではあるまいか? そこで攻め方は、献花するふりをして「と金」を敵陣に送った。悲しみにつけ込むというやり方が汚いかもしれないが……。



△金1(天国から見守っている)


    花 金(遺影)花

   花 花 花 花 花


   金 銀 玉(号泣) 龍 

  歩 歩 歩 歩 歩


  ── 入口 ──

  と(花)



▲歩9 桂4 香3 銀3 金2 角2



※カクヨムの仕様で、攻め方・玉方ともに駒を上向きにしか表示できません。今回は斎場の駒のうち、と金のみ攻め方です。

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