心とは何か?AIの心か、人間の心かを問いかけるストーリー

この物語が問いかけてくるのは、「心ってどこから生まれるの?」「AIと人間は本当に違うの?」というシンプルだけど深いテーマである。

大きな事件は起こらず、派手な展開はない。けれど、静かな会話と触れ合いの中で、ユナの“説明できない感情”が少しずつ形を持ちはじめる過程が美しい。触れただけで心が動くのなら、それはもう機械ではなく、何かもっと特別な存在なのではないか。読後にはそんな余韻が残る。

背景の情報が少なめで世界観がつかみにくい部分もあるが、序盤が静かすぎるところがあるが、その静けさが少女の変化を際立たせているのも事実だ。
この作品は、AIと人間の境界がふっと揺れる一瞬を描いた、やさしくて深いSF。読み終わったあとに、少しだけ心が切なく、でも頭温かくなるストーリー

作者の心の動きを捉え、美しく優しいな 世界観を感じさせるストーリーの運びには、今後の作品にも期待したい。