第3話 魔王ヴィーサル
オリハルコン製の装備を作ってもらい、魔王討伐の準備ができた。
「もうやだ。私、村に帰る」
メリーナが言った。
「後は魔王を倒すだけだ。もうちょっとだけ付き合ってもらうぞ」
俺がそう言うとメリーナは黙ってしまった。
「私も帰りたい。美味しいご飯が食べたい!」
アンネが言った。もうこのパーティはダメだな。リンダを追放したのは失敗だったか。
「辛い旅ももうすぐ終わりだ。魔王を倒せば王様から褒美がもらえるぞ」
「褒美!一生遊んで暮らせるぐらいのお金!」
王様の褒美がどれぐらいなのかは知らないからそれを当てにするのは良くないと思ったけど言わない。
「マオウカ。ドレグライツヨインダロウナ。ゼンエイハワタシにマカセロ!」
ガーニィが魔王戦に意気込む。魔王戦のことを考えてるのはこいつだけだな。
「頼りにしてるぞ、ガーニィ」
俺たち勇者パーティは厳しい戦いを乗り越え、ついに魔王のところまで辿り着いた。
「我はこの世界に君臨する者、魔王ヴィーサルだ!よく来たな人間共。何の用だ?」
魔王はヴィーサルと名乗った。見た目は痩せぎすの男だ。本当にこいつが魔王なのか?
「魔王ヴィーサルよ、俺たちはお前を倒しにきた!」
魔王と対峙する俺たち。
「我を倒すとな。ふふふ、やってみるといい!かかってこい!カオスフレア!」
魔王が巨大な火の玉を放った。が、ガーニィの盾で弾いた。戦闘が始まった。
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