転生社畜の悪女新釈

芥文学

第1話 社畜転生

 善は、悪が存在しないと成立しない。

 例えば、万引きGメン。この人達の職業は、万引きを企む客を捕まえる事。

 しかし、万引き客が居なければ、その人達は活躍出来ない。活躍出来なければ、報酬もない。

 物語やゲームに登場するヒーローもそれと同じだ。

 ヒーローに悪は付きものなのだ。


 そんな事を、設定オタク界隈の私は思っていた。

 そして、転生した事をきっかけに、それらは確信へと変わった。


 私の名前は、あげは蜜璃みつり

 何処にでも居るただの限界社畜だ。

 少女漫画のように「ただの高校だ」なんて言ってみたかったが、残念な事に、私は女子高生ではない。

 何なら、青春すらも送った記憶がない……

 

 私は、世間一般に言うブラック企業に就職していた。

 就活で気を付けるべき点は、「アットホームな会社です!」と書かれていないかを確める事だ。

 それを見逃してしまった私は、度重なる残業と休憩休暇なしの長期重労働に体を蝕まれる日々、お使いと言う名の上司のパシリをする羽目になった。

 

 ただ、それが直接的に転生するきっかけになった訳ではない。

 確かに、このままいけば遅かれ早かれ死んでいたと思う。でも実際の死因は、もっと理不尽だった。

 仕事の帰り道、架道橋の下を通りかかった所で、通り魔に刺されて命を落としたのだ。


 短くて浅い人生だった……

 自分の人生を犠牲にしてまで社会に貢献したのだ。どうせ死ぬなら、名誉ある死に方をさせてくれても良かったと思う。

 自分の運の無さと存在するのかも分からない神を恨みながら、私は意識を手放した。

 

 次に目を覚ますと、知らない場所にいた。

 太陽の光が優しく照らす、どこか落ち着く温かい部屋。

 外からは小鳥の囀りが聞こえ、優しい小川の音が響いている。


「どこ……?」


 暫く辺りを見渡していると、ふと側に置かれた姿見に目が入った。

 

「え……?誰?」


 姿見に映る自分の姿は、前世の姿とは異なる別人になっていた。

 何なら、かなり幼くなった。見た目的に、ざっと5、6歳と言うところだろうか……?


「もしかして私……転生した?」


 死んで別人に転生する。そんな話、ゲームやラノベぐらいだと思っていた。

 まさか、私がその当事者になるなんて......


「最高すぎでは?」


 突然のラノベ展開に、思わず興奮してしまったが、一つ問題がある……

 それは、私が転生した人物が誰なのか全く分からない事だ。


 その後も、暫く鏡に映る自分と睨み合ってみたが、何一つ得られる情報はなかった。

 こう言う、転生ものでお決まりと言えば悪役かどっかの脇役ではありそうだけど……


「駄目だ、全く分からない……君は誰なんだ?」


 いや、一旦落ち着こう。

 こう言う時、シェイクスピアやシャーロック・ホームズなら、自分の事を鏡でジロジロ見たりしない。今置かれている状況と環境で、冷静に把握する筈だ。


 私は、心を落ち着かせる為に深呼吸をした後、再び部屋の観察を始める事にした。

 

 木材で設計された天井の低い家……いや、広さ的に小屋だろうか。太陽の光を存分に取り込む木枠の窓の側には、牛乳瓶に入った野花があり、窓には可愛らしいレースカーテンが掛かっている。

 窓の外を覗くと、庭には畑があり、色とりどりの野菜が沢山育っている。

 畑の側には小川が流れ、その小川を少し辿っていくと、一際存在感のある大きな木が、地面に根強く生えていて、その木陰で子供達が涼んだり遊んだりしている。

 どうやら、此処は田舎らしい。

 

 田舎とは言え、日本の様な趣深い瓦屋根の家や畳部屋や縁側などはなく、ヨーロッパを感じさせる、如何にも「転生しました」的な感じの自然豊かな場所だった。


 前世では、こんな自然風景を見るどころか、空を見上げる余裕すらなかった。

 自分の人生を見つめる代わりにパソコンの画面と書面ばかり見つめ、食事の代わりに栄養ドリンク……あんな生活を何年間も続けていると、感覚が徐々に鈍って行き、仕事以外何も見れなくなってしまう。

 いつ死んでもおかしくないと分かっていたし、死んだ方がマシな人生だと自虐していたからか、殺されて死んでも割り切れてしまう自分がいる。

 

「空って、こんなに青かったっけ……?」

 

 今が朝なのか昼なのか分からないが、こんなに明るい空を見るのも久しぶりだ。

 

「シリス。」


 美しい景色に心奪われていると、背後から声が聞こえた。

 振り返ると、天使の様な美しい女性が立っていた。こちらを見つめる澄んだ瞳には、綺麗な花が咲いていて、とても不思議な瞳だった。


「シリス?」


 女性の瞳に見惚れていると、先程の名前で呼ばれた。

 どうやら、この少女の名前はシリスと言うらしい。

 

「窓ばかり見つめていないで、シリスも外で遊んで来たらどう?」


 よく見ると、私が転生したシリスと言う少女と目の前の女性は、とてもよく似ているから、恐らく親子なのだろう。

 だとすれば、Whenいつ Whereどこで Who誰が What何を Whyなぜ Howどのようにの「5W1H」は不自然だ。

 転生した人物の事と世界の情報について教えて貰いたかったが、急におかしくなったと怪しまれるのは良くない気がする。

 

「はい、分かりました。」

「えっ……?」


 単調な返事をすると、女性は驚きと心配が混じる表情で此方を見つめ、鼻先が触れる寸前まで近づいて来た。


「どうしましょう……何処かで頭をぶつけたのかしら……?」


 私とした事が……敬語が良くなかったらしい。

 前世で話す事と言えば、会社で上司や先輩に敬語で会話する時くらいだった。

 それに加え、友達と呼べる相手も居なかった為、敬語で話す癖が付いてしまった。

 

「だっダイジョーブ!ドコモブツケテナイヨ!」


 不恰好なタメ口になってしまったが、敬語よりはマシだろう。

 

「そう……?念の為にお医者さんに……」

「本当に大丈夫!ただ寝ぼけてただけだから!」


 明らかに動揺しながらも、私は全力で首を振った。

 

「……分かったわ。でも、何かあったら直ぐに教えてね。」

「うん、ありがとう。」


 なんて、子思いの母親なのだろうか。見た目も良くて、中身も優しい……前世で散々、愚痴を吐いていたパート共にも見せてやりたい。


「あ、そうだわ!お隣のミカエルさんが、シリスにパイを焼いて下さったそうよ。大好物でしょ?食べておいで。」


 ミカエル……聞いた事のない名前だ。


 此処で、私はある仮説を立てた。

 てっきり私は、転生ものは物語やゲームの世界だと思い込んでしまっていた。

 しかし、よく考えてみると、それはラノベの話であって、実際はそうだと決まっている訳ではない。

 その仮説が正しければ、私がシリスと言う人物に聞き覚えがない事も、この田舎が何処なのか分からない事にも納得がいく。


 取り敢えず、お隣のミカエルさんと言う人物のお宅へ尋ねてみよう。シリスの事を知り尽くしている母親よりも、情報を聞き出しやすそうだから。


「はぁ......はぁ......」


 とは言ったものの……田舎のお隣ってこんなに遠いものなのか?

 もう既に1キロは歩いている。


「そもそも、この道で合ってるの……?」


 田舎を完全に舐めていたと、痛感し始めていた時、遠くの方に可愛らしい家が建っているのが見えた。

 赤い屋根と所々に煉瓦が積まれた土壁の家。

 他にそれらしき建物は見ていない為、恐らく、あの家がミカエルさんと言う人物のお宅なのだろう。


――コンッコンッ!


「すみません〜!ミカエルさんはいらっしゃいますか?」


 扉をノックして呼び掛けると、中から背の低いお婆さんが出て来た。

 

「いらっしゃい、よく来たわね。待ってたわ。」


 物腰柔らかく、ゆっくりと話す穏やかな声......

 昔、寝付けなかった幼い私に、子守唄を歌ってくれたおばあちゃんの声を思い出す。

 懐かしいな......


「大丈夫??」

「......あ、はいッ!」


 ふと昔の事を思い出し、物思いに耽っていると、心配したミカエルさんが呼び掛けて来た。

 

「今日は、ローリちゃんの大好きなパイを焼いてるの。中に入って、一緒に食べましょ。」

「はい!ありがとうござi……」


 ……ん?ローリ......ちゃん……?

 確か、この少女の名前はシリスだったんじゃ……?

 恐らく愛称なのだろうが、シリスとかけ離れすぎでは……?

 疑問を抱きつつも、シリスが認めたパイを食べる為に、家の中へと入った。


「此処に座って待ってて、今お茶を沸かすわね。」


 家の中は、木製の置物や家具で統一され、夏でも冬でも過ごしやすそうな内装になっていた。

 庭には、シリス達の畑とは比べ物にならない程の大きな畑と豊富な野菜や果物が成っていた。

 こんなに野菜が育っていれば、食材は買い物に行かなくても済みそうだ。


「ローリちゃん、お待たせ。」


 辺りを舐め回すように観察しながら、そんな事を考えていると、暫くしてミカエルさんが戻って来た。

 その手元には、黄金に光り輝く、甘い香りのパイ……!


「今日は林檎のパイを焼いてみたの。お口に合えば良いんだけど。」

「うわぁ〜!美味しそう〜!頂きます!」


 私はそう言うと、フォークを手に取り、甘い香りが漂うパイを口に頬張った。


「う〜ん……!!!美味しい〜!!」

「今年は林檎が豊作だったから、沢山入れてみたの。ローリちゃんに気に入って貰えたみたいで良かったわ。」


 先程から気になっていたが、そのローリちゃんと言う愛称は、どこから取ったのだろうか?

 

「あの……少し気になったのですが、私はシリスですよね?何で、ローリと呼ぶのですか?」


 このぐらいの質問なら、”ふと気になった”って感じが出て、怪しまれないと思う。

 

「うふふ。ローリちゃんの名前はロヤシリスでしょ?だから、ロヤシリスのロとリを取って、可愛く聞こえるように伸ばしたの。」

「ロヤシリス……?」

「ええ。その方が、特別感があって良いと思わない?」


 成る程。どうやら、あの母親が呼んでいたシリスという名前自体が、愛称だったらしい。

 てっきり、私が転生した少女の名前はシリスと思っていたが、ロヤシリスなら、何処かで聞いた事のある名前な気もしなくも……

 

「ロヤシリス……ローリ……ローヤ……ロy……ッ?!!」


 ん……???!!!!!!!


「ゲホッ!ゲホッ!」

「あらあら!大丈夫??!」


 私は、肝心な事を忘れていた。

 ずっと、この少女の名前はシリスと思っていたが、それは単なる愛称で、本当の名前は、ロヤシリス。

 

 いや、待て待て待て!それはあり得ない。彼女はこんな……!

 ......いや、そうではないとも書かれていない。

 

「ロヤ……アクアリース……」

 

 その名前を口にした瞬間、何となく確信してしまった。


 どうやら、通り魔に刺されて命を落とした私は、胸糞悪さで一世を風靡していた『宝石の皇女』の物語の世界に転生してしまったらしい……それも、よりによって、ヒロインを虐め倒し、金と権力と恐怖で数多の罪に手を染めた、世紀末史上最恐の大悪女、ロヤ・アクアリースに……。


 この物語は、私がまだ中学生の時に流行った小説だ。

 漫画化、アニメ化、映画化、実写化、有りとあらゆる形態で出版、映像化され、社会現象にまでなった小説。

 しかも、流行った理由は、胸糞悪すぎたから。

 昔の事すぎてとうに忘れていたが、内容が内容だけに記憶に残っていたらしい。

 

 因みに、この物語が何故「胸糞悪い」と言われていたのかと言うと……


♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎


 国土と自然に恵まれたある王国に、双子の王女がいた。


 太陽のように明るく、宝石のように光り輝く第一皇女エリシア。

そして、すべてを闇に葬り、憎しみを抱える第二皇女ロヤ。

 二人は双子であったが、容姿や性格は正反対だった。


 第二皇女のロヤは、宝石のように輝くエリシアを大いに嫌っていた。

 その為、ロヤはエリシアに対して陰湿ないじめを繰り返すようになった。

 例えば——

 

・エリシアの母親の形見を盗んで隠す

・大切なドレスを引き裂く

・彼女が愛情を注いで育てた花園を枯らす


 それでも優しいエリシアは、ロヤが罰を受けないように耐え続けていた。


 年月が過ぎ、12歳になったふたりは同じ学園へ入学する。

 そこでエリシアは、隣国の第一皇太子と出会い、やがて恋に落ちる。


 その仲を邪魔したのが、妹のロヤだった。

 ロヤは、幸せになろうとするエリシアに嫉妬し、あらゆる手段で彼女を殺そうとする。

 毒殺、拉致監禁、呪術......

 皇太子は、そんなエリシアをロヤから懸命に守り続けていたが——エリシアが18歳になった誕生日、ロヤの手によって、彼は永遠に帰らぬ存在となる。


 唯一愛した人を失ったエリシアは、深い悲しみと怒りからロヤを殺し、世界の全てを宇宙の塵に変えた。

 そして、朽ちていく世界を見届けながら、皇太子の形見の短剣で自ら喉を突き、自害する。


 エリシアの誇りは歌声だった。

 かつて皇太子もその歌声に惹かれて恋に落ちたのだ。

 しかしエリシアは、自分の歌を永遠に葬るように、喉を突いて自害した。


♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎


 この物語は胸糞悪い上に長編で、今話した内容はほんの一部だ。

 ロヤの存在は物語全体を破滅へ導き、読者の怒りを集めた。

 そんな胸糞悪さの根源、世紀末史上最恐の大悪女に私は転生してしまったのだ。


「え……最悪すぎでは……?」


 碌な役ではないと覚悟はしていたが、よりによって、転生先がロヤ・アクアリースと言う大悪女。

 それも“世界一醜い”とまで言われた醜女に……

 

 ……って、あれ?よく考えてみれば、私がロヤに転生したということは、このロヤシリスがロヤと言う事になるんだよね?


 言い回しが不自然かもしれないが、この物語の設定上、本当にそういう反応になる。

 

 ヒロインのエリシアは、やわらかな薄茶色の髪、清らかに澄んだ青い宝石眼、健康的でありながら可憐な白い肌といった、典型的な“お姫様然とした美しさ”を持つ少女として描かれている。

 一方、醜女と呼ばれるロヤの容姿はずっと謎だった。

 物語のどこにも「醜女」としか書かれておらず、公式設定にも詳細はない。

 漫画版でも顔は影で隠されていた。

 読者に自由に“醜さ”を想像させるための配慮なのだと思っていたが……


 目の前のロヤシリスは——全く醜くなかった。


 緩やかなウェーブが掛かった艶やかなプラチナブロンドの髪と周囲の色を鮮やかに映し取り、花が閉じ込められたガラス玉のような瞳、陶器のように白い透明感のある肌をした、まるで天使の様な少女。

 それが、本当の彼女だった。

 容姿だけ見れば、誰もが彼女をヒロインと見間違えるほど美しい。


 それなのに、どうして彼女が「醜女」「醜い大悪女」と呼ばれていたのか。

 今の段階では分からないが、作者がそこに何かしらの意味を込めていたのは間違いない……

 まぁ、本当に設定していなかっただけなのかも知れないが……


 因みに、双子であるにも関わらず、エリシアとロヤの容姿が全く似ていないのは、本当の双子ではないからだ。

 最終章の一つ前の章で、実はロヤは皇帝の娘ではなく、その皇帝の兄の娘だったと判明した。

 

 ロヤの本当の父親であるゼノス・ニベアは、第一皇太子であり第一継承者でありながらも、自ら戦場へ赴き、騎士として戦う英雄だった。しかし、彼が遠征で城を留守にしている間に、弟である現皇帝のリアム・アクアリースが皇帝の座を奪っていた。

 原因は、前皇帝の突然の死。

 この国の法律で、第一継承者がその場に居合わせない場合、第二継承者が代理を務める事になっている。

 リアムは、その代理と言う立場と権利を悪用して、法律を変えてしまう。

 

――「第一継承者が子を持たない場合、継承権は子を持つ継承者へと移行する」。


 既に、第一皇女のエリシアを子に持っていたリアムは、ゼノスが妻子を持っていない事を利用して陥れた。


 しかし、後にゼノスには隠し子がいた事が判明した。

 しかも、その子供はエリシアと同い年で、宝石眼も発現している......

 そう。その子供こそが、ロヤシリスなのだ。


 ゼノスは国の英雄で、国民から慕われていた為、その子供が第一継承者の娘だと明るみになれば、国民から非難されるのは間違いない。

 反乱が起きるのを恐れたリアムは、ゼノスの妻であり、ロヤシリスの母親であるソフィアを殺し、ロヤシリスをエリシアの双子と名乗らせ、ロヤという名前に改名させた。


 ロヤシリスからロヤに短縮しただけの名前......名前の一部を奪われる展開を、前世の某アニメで見た気もするが、今は関係ない。

 

「あの……今更なのかも知れませんが、此処はルビリアで間違いないですか?」


 ルビリアとは、物語に登場する架空の場所で、ベルシェル帝国の南東に位置する、暑くも寒くもない住みやすい地域だ。

 発展している王都メメントに反して、ルビリアは大自然に囲まれた、空気の美味しいど田舎だ。


「ええ、そうよ。田舎かも知れないけれど、自然に囲まれた凄くいい場所だから、私は気に入ってるの。」

  

 あの物語には、ロヤは城で暮らす前まで、”ルビリア”と言う田舎で暮らしていたと書かれていた。

 それらを踏まえた上で、この少女があの大悪女ロヤ・アクアリースである事には間違いなさそうだ。


 とは言え……残念ながら、今の時点でその真実を全て知る術はない。

 けれど幸いなことに、私が転生した時点は、まだ大悪女になる前のロヤの幼少期だ。

 社畜人生で培った“ど根性努力家”な性格があれば、あの死亡フラグくらい、へし折れるかもしれない。


 ビバ! 死亡フラグ、世界の破滅ルート回避!!

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