小説でごはんは食えないが、ごはんで小説は書ける。

クライングフリーマン

小説でごはんは食えないが、ごはんで小説は書ける。

 ================= 基本的にノンフィクションです ============

「小説でごはんは食えない。」

 一昔前なら、小説を書いていると言えば、こう言う揶揄をしてくるだろう。

 幸い、今は該当する人物達とは縁遠くなった。

 和机に座って、原稿用紙に書いて、書き損じをぽいぽい背後に捨てて、なかなか筆が進まず、挙げ句『懸賞応募』はことごとく惨敗。

 恐らくは、世間のイメージは、そういうものだ。

 揶揄しない相手に、Web小説を書いている、と言うと『目が点』になる。

 ネット検索すると、『Web小説とは、インターネット上で公開されている小説のことです』と出てくる。

 それで、『インターネットで書く小説』です、と説明すると、相手はフリーズする。

 前述のイメージが強すぎて、想像出来ないのだろう。

 だが、多くのWeb小説ライターは、「小説でごはんは食えない。」のも事実だ。

 どこで妥協するか?

 コンテストに入賞出来ればいいが、『わらしべ長者』的に金を貯める位なら、と私は無手勝流を貫くことにした。

 義務ではなく、趣味なら肩に力は入らない。

 スランプというスランプはない。

 プレッシャーがかからなければ、どうとでも『時間割』が組める。

『日課』はある。毎日13箇所に何らかの投稿をし、1日も欠かさず連作している作品もある。

 だが、いつ崩れてもいい覚悟は出来ている。

 その原因の1つは、幾つものン病気だ。

 世間の人は『悠々自適で暮している』か『怠け者』と判断しているかも知れない。

 残念ながら、どちらでもない。

 少ない預貯金を取り崩しながら生活し、なるべく家のメンテもする毎日だ。

 今日も、庭の一部を掃除し、腰が不調だ。

 熱が出たら自分で冷やし、緊急事態なら自分で救急車を呼ぶ。

 もう何年もやってきたことだ。

『下手の横好き』で結構だ。

 小説で、食事のシーン。

 作ったこともない、食べたこともない食事を書くこともある。

 ネット検索すると、レシピが出てくる。

 便利な世の中だ。

 もう、原稿用紙には戻れない。

 プログラマを目指して勉強し、プログラマになった。

 仕事出来たのは、僅か10数年。でも、お陰でキーボードアレルギー(ITアレルギー)には縁遠くなった。

 ブラインドタッチ?そんなの出来ないよ、今でも。

 それでも、書いている。

 小説でごはんは食えないが、ごはんを食いながら小説を書いている。

 有るときは怒り、有るときは泣きながら。

 有るときは笑い、有るときは病と闘いながら。


 今日も、見切り品、仕入れに行こう。


 ―完―




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小説でごはんは食えないが、ごはんで小説は書ける。 クライングフリーマン @dansan01

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