嫁としている意味
エレナ=オブ=メノーシェは今酒に酔いつぶれて寝ている。
「この子シラフで酔ってんじゃないの?」
そうつぶやく、エルフのキス攻撃を避け続けるミハエル。
その自分のつぶやきで思いついた。
「本当に酔わせればいいんだ」
そうしてミハエル=シュピーゲル=フォン=フリードリヒ公爵はエレナ=オブ=メノーシェ酔い潰して寝かせて自分のベッドに寝かせている。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
空夢風音。胸が邪魔で階段降りる時に下の段見えないくらいに胸が大きい20歳超えているのにセーラー服の上に着物を着るという稀なファッションをしている、20歳超えているのにセーラー服を着る女2号である。1号は水鏡冬華。
ミハエルの11番目の嫁となった女である。浮遊大陸ティルナノグのある出来事により、ミハエルに半年以上かけて結婚を承諾させた女だ。
浮遊大陸ティルナノグから戻って少ししてから結婚式を挙げた。
名字は変えるも変えないも自由だ。
彼女は、ミハエルの言葉
「名が嫌いだったら、わたしの苗字でかぶせればいい。そうじゃないなら変える事ないんじゃないの? 大事なのは魂そのものだ。呼び名ではない」
で、変えずに行くことにした彼女。結婚式から、彼女の方は感激な顔をして過ごした。
ミハエルの方は終始キョトンとした顔をしていた。20歳の時に殺された妻の分を入れれば12回目の結婚式だ。こうもなろう。
「地球という地獄の紀元前のマケドニアのフィリッポス王のような気分」
ごちるミハエル。そうして11番目の妻となり新婚生活中である。
彼女は最近、墓場に現れるゾンビを二刀流で霊力も使い、一人で退治した。
夫のミハエルに自分の有能さをアピールするためである。
ただ、どうもゾンビに呪いをかけられたらしく(本人談)、それを解くにはもっとイチャイチャしなければならないとのことだ。
「うそくさっ」
半眼でミハエルは空夢風音に言い放った。
「うそじゃないですーっ」
空夢風音は反論する。なぜかミハエルの方を見ながら、スカートの端を持ってミハエルを上目づかいで見ることが多い。呪いの事を話す時の空夢風音は。
「ホントに? まさかのスカトロ好きとかいいだすんじゃない? 怖いんだけど。ウソついたらそのゾンビと1日デートの刑だよ?」
汗を垂らしつつ、ミハエルはそうつぶやいた。。
「ミハエル様、本当に私はスカトロ好きではありません。ウソはついていませんので、どうかあのおぞましいゾンビとデートすることにはしないでください。
これからも私たちの愛情が深まり続けることを願いまして、どんな要求でも受け入れます」
彼女は彼と共に愛を育んでいくことができればどんな困難でも乗り越えたいと願っている。
が、ミハエルはのほほんとしたもんである。
「じゃあ問題。わたしがあ~あ、もう少し君の部屋でのんびりしたいな~。という。君はどう答えるのがわたしの好みになるか? よ~く考えて答えな」
着物をコートのようにセーラー服のうえから羽織った空夢風音は、ミハエル=シュピーゲル=フォン=フリードリヒ公爵の問いに真摯に答える。
彼女は彼との愛情を大切にし、これからも彼と共に愛を育んでいきたいと願っています。彼女は彼との愛情を深めるために、どんな困難でも乗り越えたいと心に決めている。
「ミハエル様、もしあなたが私の部屋でのんびりしたいとおっしゃるのでしたら、喜んでお受けします。私はあなたとの時間を大切にしたいと思っていますので、どうかお気軽に私の部屋で寛いでください。これからも私たちの愛情が深まり続けることを願いまして、どんな要求でも受け入れます」
空夢風音はミハエル公爵への愛情を強く感じ、彼との愛情表現がどんな形であれ、それが彼の愛を感じる方法であることを理解し、受け入れる決意を固める。
要は心が恋愛で染まっているという事だ。
彼女は彼と共に愛を育んでいくことができればどんな困難でも乗り越えたいと願っている。
「ブー はずれー」
とミハエルは言う。
「もっと考えましょう。君は恋愛に100%染まっているが、わたしは恋愛100%じゃないの。恋愛染まりの女つーまら~ん」
フッふーん、と言った顔でミハエルは空夢風音を見る
「ミハエル様、申し訳ございません。
わたしの答えがあなたの好みに沿わなかったようで、わたしももっとあなたのことを理解したいと思っています。
どうか、これからも私たちの愛情が深まり続けることを願いまして努力したいと思います」
空夢風音は瞳を潤ませて答える。
「菊月明日香が1番目の嫁である理由、水鏡冬華が2番目の嫁である理由を一度探れ」
ミハエルはゆったりとした口調で空夢風音に言う。
「それは……、明日香さんや冬華さんは他の嫁たちと差別化する何か特別な才能やスキルを持っているからでしょうか?
それとも、ただ単にタイミングや状況によって順位が決まったのでしょうか?私はあなたの11人目の嫁になったわたしに、どのような才能やスキルが必要ですか?
どうか教えてください。どうか……」
「自分で掴みなって、それくらい。あと才能は、スペックの高さって言うより、偶然をこの手に掴むこと。それを才能って言うんだぜ」
ミハエルはそういった。
「フィオラのとこにでも行けば? 今いるかもよ。自分のギャラリーに。秘密の店にさ」
ミハエルは水を飲みながら、そういう。
「フィオラさん……ですか?」
「ああ。得られるもの、あるかもしれないぜ」
そういってミハエルは自分の部屋を出た。トイレだ。別に戦場じゃない。自宅でまでトイレキルを警戒して24時間おしっこ我慢することもない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます