第7話 人類の反撃初日

「うそ....! 本当にあのエイラムを倒しちゃった!」


 私はエイラムを倒してしまった【弱体術師】を見てそう呟いていました。


 全ての【ドレイク騎士団】がこうべを垂れて【弱体術師】に跪きます。


「そこの、えっと...名前なんだっけ?」


 と言われたので私は答えました。


「えっと...、私の名前はシエルです」


「俺は高坂和希だ。 俺を召喚したって事は叶えたい願いがあるんだろう? まあ大体察するがこの国を救えばいいのか?」


 そう呟く彼に私はこう返しました。


「この国だけじゃない...。私達【人類】をお救いください。【弱体術師】高坂和希様」


 私の言葉に彼はため息を吐きながら「俺は一体何度世界を救えば解放されるんだろうな...。まあいい。せっかく召喚されて受肉したんだ。楽しませてもらおう」と言ってくれたので一安心です。


「じゃあまずはこの国にいる雑魚どもの殲滅だな」


 彼はそう呟くと先ほどの【ドレイク騎士団】の増援と共に複数の魔物を呼び寄せました。


「魔物!?」


 私が驚いていると和希様は「安心しろ。こいつらは俺の配下の魔物達だ。人間に危害は加えない」と優しく囁きます。


「そうそう! 私が人間を襲うわけないから安心しろよねーちゃん!」


 と赤髪の青いマフラーを首に巻いた少女が笑顔でそう呟くのでした。

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