2章第9話 ミストレア戦闘シーン


ミストレアSide



霧で毒ガスを押しのけたはいいけど注意が必要だね。


霧の中に多分、毒の成分が含まれてる。


霧は常時、押し出して向こう側に毒を置いておくのが安全かな。


と、なると私はあの魔獣よりも後ろに行っちゃだめだね。


……しんどいな~。霧の中で動きが制限されるのは。


相手は、前に攻撃打っておけばいいもんね。


それに気づかれると厄介だ。





………そういえば相手、目も耳もないけど、どうやって把握してんだろう。


すこし、やってみようか。


霧の幻影ミスト・ファントム


私は霧の中に自分の姿を隠して、数人分の私の分身を代わりに出した。



私は、霧で作った分にがミストカッターを放つ構えを取らせた。


霧の刃ミストカッター


ほとんどの分身は私が唱えても、何も起こらない。


毒の魔女は、何も起こらなかったことで警戒を緩めていた。



その警戒を緩めているところに、分身の中から一人だけがミストカッターを放つ。


「!?」


魔女は警戒を緩めていた分、突然迫ってきた脅威に驚いていたが、咄嗟の判断で、独の液体でそれを打ち消した。


やっぱりわかってない!これなら………


私はもう一度、同じ構えを取る


今度は、魔獣も警戒して分身全員に毒の攻撃を放ってきた。

しらみつぶしに攻撃されているため、分身たちが少しづつ消えていく。


その中で一つだけ、毒が当たって体がえぐれたものがあった。


その姿を見て、魔女はあざ笑うような笑みを浮かべていた。





今だ。




私は、分身とは全く違う方向、魔女の死角から魔法を放つ。


霧の刃ミストカッター


魔女は死角からの攻撃だったことや、自分の前で私の分身が負傷をしていて油断していたため、案外あっさりと切断された。


そう、切断された。


そのはずなのに、


「えっ」


………切れてない?


魔女は、痛がる素振りすら見せない


むしろ先ほどよりも口元が笑っている。


なんで?


本当に効いていない?


私はふと、そこの魔獣の切られた部分の服を見てみる。


そこには、確かに切られた跡と、紫色の液体が服に付着していた。


再生したってこと?


私が困惑していると、魔女は新しい動きをしてきた。


が液体になったのだ。


その腕を魔女は、私に伸ばしてくる。


私は、それに対して斬撃で、腕を切り飛ばす。


腕は宙を舞い、私と魔女の間に落ちた。


その腕は、紫色の液体になって地面に溶けていく。


魔女の方を見てみると、魔女の腕の切断面からまた腕が徐々に再生されていた。



これってもしかして、体が全て毒の液体なの?



どうやって倒そう?





手詰まり感がすごいね。


気体を無効にできてるし、相手は私の幻影が効く存在だ。


相性が悪いってわけではないんだけど、


正直相手がずっと再生するなら、私では倒す手段がない。


やっぱり逃げる?倒しようがないんなら、ここで魔力を無駄遣いするのは避けたい。


でも、これが鏡くんの言ったボスなら、ここで逃げるのは惜しい。



「やあやあ。ミストレアちゃん!こまっているようだねっ!」


私の隣から女の子の声が聞こえた。

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