2章1話



俺が、魔法少女になってから数週間が経過した。



俺の役割は、基本的には魔法少女の救援に対して担当することが多くなった。


その役割は、魔法少女を助けるために、入った俺としてはありがたい限りだった。


島原さんが俺の役割を尊重してくれたのだろう。



しかも初めての活動の後、


「上の方に君が人体実験などをされないように、私の方からも口添えをしておくよ。」


と島原さんは言ってくれた。


これも、俺にとって非常にありがたい事だ。





今考えたけど………結構やばいな。

島原さん頼りすぎじゃない?俺。


着々と島原さんに恩が積み重なっていってる気がする。




そんな俺は、今霧崎さんに案内してもらいながら魔法省を周っている。



魔法省の中で男の姿であるのは、いろいろと目立つため、今回は魔法少女の姿から髪の色と服装を変えた姿にしている。



ソルに言ってつけてもらった。


これで俺は、その機能を使えば素の姿がこれだと言い張れる。




「ここが食堂だよ! ここのメニューはどれもおいしいんだよねー。」


そういって霧崎さんは、食堂に掲示されているメニューを見ている。


「今日は珍しいよ! いつもは最低でも数人は、魔法少女の子がいるんだけど今日は貸し切りだよ!」


「せっかくだから、今日はここで食べようか。」


「ホント!?」


「うん」


「やった!今日、日替わりが私の好みのメニューなんだよね!」


「そうなんだ。じゃあ俺も霧崎さんが好きなメニューを食べてみようかな。」


「わかった! じゃあ2人分頼んでくるね!」


そういって霧崎さんは、食堂の受付に向かっていった。

元気だね、霧崎さん。

食事の話になった瞬間、犬のしっぽと耳みたいなもの見えた気がしたのは幻覚だろうね。



俺は、近くの席に座って霧崎さんを待っていると、


「見つけた」


「うん?」


近くで声がしたので、俺はその方向を見てみる。



そこには背が小さめの女の子がいた。


黒髪のショートボブで瞳は、心なしか眠そうに見える。いわゆるダウナー系美女って感じだ。



「えっと、何か用?」


俺はそう尋ねると、その子は俺のところまで歩いてくる。


その子は、流れるように俺のズボンに手を伸ばしてぇぇぇぇ!?


「ちょ、ちょっと何すんの!?」


あっぶな!ズボンつかまれるところだったぞ。


「確認する。」


「何を!?」


「あなたが男かどうか。」


「え?」


「あなたはフードを被ってた人だと聞いた。 私はあなたの声を聞いた感じ、男の人だと思った。

でも今のあなたは女の人の見た目に見えるし、声も前よりも高い。 だからとりあえず性別だけでも確認する。」


そういってまた、俺のズボンを掴もうとしてきたので、俺は、一度止めようとその手で掴む。



思い出した! 

魔法少女のときとは髪色や衣装が、完全に変わっていて気づきにくいが、間違いないだろう。



この子、フードを被って現れた俺を、確認せずに躊躇なく攻撃してきた子だ!



たしかその時は、俺を味方だと認識させるために、

一度声をかけて会話したんだっけか。



「え!? 今どういう状況!?」


注文を終えてか戻ってきた霧崎さんも、こちらの状況を見て驚いている。


とりあえず、現在の俺の様子から、このダウナー系の女の子が俺に対して何かしたことを理解し、理由を聞いてくれる。


「えっと、フラワーちゃん。この子に何か用があるの?」


「ん。 この子が男か女か確認する。」


「へ、へー」


そういって、霧崎さんは俺に目線で どうする? と訴えかけているように見えるが、その目は戸惑いが強いように思える。


これマジでどうしよう。




------------------------------------------------------------------------------------------------


第7話辺りで攻撃したことは言及してると思います。気になる方はご確認ください。


もしかしたら第7話のそこら辺の表記も、作者が気に入らなかったら少し変わるかもしれません。


しばらくの間、時間を18時へと変化するかもしれませんが、ご了承ください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る