第11話



さて、俺と霧崎さんは、局長の島原さんに言われて、妖精を保護している部屋に向かっている。


「霧崎さんって妖精と会ったことがあるんだよね?妖精ってどんな感じなの?」


「うーん、………性格は良いんだよ。」

そういった霧崎さんは苦笑いだ。





………妖精よ、お前どんな感じなんだよ。

霧島さんって結構どんな人にも明るく話すことが多いのに。その霧島さんが苦笑いってよっぽどだぞ、お前。



「えーっと、何か問題があるの?」


「いや、ちゃんと優しいし、こっちの意見を優先したりしてくれる方なの。」


「ただ、私が解釈違いを起こしてるだけで。」



「か、解釈違い?」


「………まあ、会ってみたらいいと思うよ」



な、なんだろう………マジで気になる。





「ここか」

目的地の目の前には洒落たドアがあり、その上には『妖精の部屋』と書かれている。

正直、霧崎さんの態度を見ると入るか迷ってしまうが仕方がない。


……入るか。


「失礼しまーす」

「失礼します」

霧島さんと俺は、それぞれ挨拶をして部屋に入る。



その部屋の正面には、壁にたくさんのアニメポスターが張りつけられており、漫画やDVDも有名なものからマイナーなものまできれいに並べられていた。

そして、ドアを開けてから、右側を見るとテレビの画面が移っており、音がしていた。

俺がその方向を見てみると、そこには、小さな愛らしいフォルムの白い羊が座っていた。


その羊は毛がもこもこしていて、よくテレビで見ていたようなくりくりした目、その下に小さい鼻と口があり、随分と可愛らしい見た目だった。


なんだ、かわいいじゃんと安易に思った

俺がばかだったと思う。




「おや?ミストリアたんじゃないでござるかww。今回はどうしたんでござるかww?」


とその羊は、随分と野太い声で言った。






……うっそだろ!お前その見た目でそんなに声野太いの!?

いや、人を見た目で判断したらいけないってわかってるよ!? 

こいつ人じゃないけど!




別に変なことを言っているわけではないんだよ?

いや、まあ最近はあんまり見ないけども。

声も別にこのぐらいの太さの声ならきっと近所にもいることだろう。



だが、女子向けアニメのマスコットみたいな見た目してるからなんかミスマッチ感がすごいんだよ!


ここがアニメだったら、小さい女の子泣くぞ!

どっからそんな野太い声出してるんだよ!



ほら、霧崎さん、笑顔引きつってるよ。

脳が、声と見た目のギャップを拒否してるよ!


「おや、そちらの方は、初めてでござるなww。拙者は、日本にいる妖精の1匹、ソルでござるww。よろしく。 デュフフwww」


「あ、ああ。 か、鏡 龍太です。 よろしく」


「鏡氏でござるなw 了解でござるw。

ちなみに敬語はいらないでござる。そちらの方が気楽に話せそうですゆえww。」


「そ、そうか。ありがとう。」


もう声だけ聞いてたら完全に男性の声なのに、その声を発している生き物をみたら、かわいいマスコットみたいな羊で頭が混乱する。


「とりあえず話があるならお茶にされますかwww、久しぶりの来客ゆえ腕が鳴るでござるww。 とりあえずそこに座っておいてくだされww。」


そういって妖精は、さっきまではなかった、来客用であるであろう2つの向かい合っているソファとその間にある小さなテーブルがあるスペースを小さな手で指さした。


「あ、ああ。 悪い…な」


「別に大丈夫でござる。拙者がやっておるだけですゆえwww。最近は来客も減りましたからなあwwww。」


正直、その見た目と声のギャップが原因だと思うぞとは、俺はさすがに言い出せなかった。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

作者的には問題なさそうと思ってはいるのですが…


意見によっては変えることにします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る