夢を宿す静かな紡詠

揺らぎ

『  .』


開闢などというなかれ 

世界はもう幾度と繰り返す



ある日、世界に色がついた

いきなりのことだった

ぼんやりと霞がかっていた目の前が

いつの間にかはっきりと見えていた


私は何で、どう生きてきたのか

まるでおとぎ話のように蘇る

このときから私は自分の足で歩き出したのだ


そうやってできていく

廻り廻り 創られてく

新しい世界が増えていく


少年は憧れを抱き、復讐を決意する

冒険が始まる、真実を求める

日常が流れていく

こうして、世界が創られていく



ある日、突然に壊れてしまう

いきなりのことだった

何処か遠くで

「この世界ももう終わりだな」

と何かが呟いた


私は何で、どう生きてきたのか

まるでエンドロールのように消えていく

このときから私は人形へと成り果てたのだ



そうやって崩れていく

狂い狂い 壊れてく

どこかの世界が減っていく


燃えてしまい、凍りついた。

真っ白になって

時が止まって

同じ時を繰り返す

こうして、世界が壊れていく



【そうぞうしゃ】よ

早く終わらせてくれ

進めてくれ


世界が夢見る その日まで

夢が現へと変わる その日まで



幾千の世界が繰り返す

廻り狂い 流れてく

どこかの世界で紡いでいく


現を写し 夢を見る

憧れを映して

願いを込めて

こうして、世界が紡がれる



終焉などというなかれ

世界はもう幾度と繰り返す

夢をみるため繰り返す


――――――――――

これは、私が大作にしたくて温めていた小説の歌詞バージョンです。題名はピリオドと読みます。


曲のイメージとしては、フルートやパイプオルガン、バイオリンなどの弦楽器、ハープ、鈴や鐘の音といった繊細で幻想的な楽器の響きを重ね合わせたものを想像しています。これらの音が、詩の世界観をより深く、豊かに彩ることでしょう。


詩集の最初の作品として、この歌詞が新たな息吹を吹き込む一篇となれば幸いです。


曲作ってくれる人大募集してます!

気軽に声をかけてくれると、嬉しいです。


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