クマ駆除ハンター

 

第1話

上司「クマ駆除ハンター募集してるけど、全然応募来ないな」


部下「給料が安すぎるからじゃないですか?」


上司「給料は前より上げたよ」


部下「じゃあ、給料とリスクが釣り合ってないんじゃないですか?」


上司「もっと上げるべきだとは俺も思うよ。でも今の市の予算だとこれが妥当だろ。あーあ、どうしたらハンター増えるんだろうな」


部下「かっこいい制服作るのはどうですか?」


上司「バカ。そんな格好でクマを相手にして勝てると思うか?」


部下「そりゃ、クマの爪とか牙に対応した強い素材で作るんですよ。その上で動きやすくてかっこいいデザインにするんです」


上司「そんなので応募増えるか?」


部下「えー、現にナチスだって」


上司「おい、市役所でそんなこと言うな」


部下「じゃあ、階級制度を作れば良くないですか?」


上司「階級制度?」


部下「ほら、鬼滅の刃だったら柱、呪術廻戦だったら特級とかあるじゃないですか。そういうのがあれば、かっこいいから俺もハンターになってクマをたくさん殺そうってなるんじゃないですか?」


上司「それでクマが絶滅したらどうする?」


部下「そういうこと言うから被害が減らないんですよ。もうこちら側には深刻な被害が出ているんです。そんな悠長なこと言ってる場合ですか?」

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クマ駆除ハンター   @hanashiro_himeka

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