期間限定のイベントが思ったよりもある。


「何かをするのにタイミングなんて関係ない」と言うけれど、そうとも限らないのが実際のところ。

 何かに後悔し、嗚咽する前に何をやっておくべきなのか。

 蒔いた種が成長する方法も踏まえた、小説投稿論。



 作者様の等身大の思いが聞けて、創作者であれば感化されるであろう一作。

 これを読んで私が思ったことは2点。

 1点目は一般人の努力というのは結局、「社会に対してどれだけ宣伝できたか」に集約するのではないかということ。

 本作では就職活動のエピソードや、カクヨムの評価割合といったものが登場する。

 それらが示す結論というのは即ち、そもそも大半の人物は「見られる」レベルにすら立っていないということだ。

 これは創作者だからというわけではない。老若男女を問わず、生活を営むとは、なんらかの形で社会と接続することを意味する。
 現代社会において、人として強くなるとは即ち、その接続を強くすることなのだろうな、と思った。

 2点目、これはあくまで個人の経験によるものだが、
 期間限定のイベントが人生にたくさんあるということ。

 学生時代(青春)とかが代表格だが、実際創作をするのだって、精神的、時間的な余裕や、想像力などを考えると、
 そこまで許されているわけではないのだ。

 別に星が1000取れる作品が書きたいわけではない。なぜなら、そのレベルの作品は割合的には上澄みの上澄みであったとしても、母数の関係上、結局はたくさんあるし、
 なおかつ何十年もの人生のなかで、たった数週間から数ヶ月盛り上がったところで……という思いがあるのだ。永遠に伸びる作品はないのだから。
 しかし、凡作にしろ、来年の今も書けるかどうかはまた別の話なのだ。

 だから筆を執るわけだ。