小説を書きたいと少しでも思う人達へ。後悔する前に、今すぐにでも書き始めてほしい

テマキズシ

第1話 小説を書く喜びとは


 小説を書きたいと思うそこの貴方へ。

 私はそんな貴方に伝えたいことがあります!


 小説を書きたいと思ったならば、即座に行動へ移したほうがいいです。私はそれで、今後悔をしています。


 それは、もっと早く執筆してればよかったということです。もっと早く勇気を出して執筆していればよかったと、今でも後悔しています。



 私はカクヨムに小説を書き始めてもうすぐ一年が経ちます。

 前回のカクヨムコンの終了間近。一月頃に私はカクヨムに登録し、執筆活動、小説投稿を始めました。


 私がカクヨムに登録し、小説を投稿し始めた理由は小説が好きだから。書きたいからといったものではなく、賞金が欲しかったという俗物的な理由でした。


 自分が妄想していた異世界ファンタジー物を書き、投稿を開始。

 しかし、どれだけ経ってもPV0が続いていきました。星やフォロー。応援ハートどころかPVがそもそも増えなかったのです。


 そんな絶望的な状況だというのに、当時の私は馬鹿な事を考えていました。それは何故かと言うと……。


『カクヨムコンで賞を取ったら読まれるから大丈夫大丈夫』


 なんと当時の私は、カクヨムコンに読者選考があるという事を知らなかったのだ。


 今では自虐ネタですが、当時その事を知った時はショックで倒れそうになりました…。急いで自主企画に応募したのを今でも覚えてます。


 結局読者選考が過ぎた時の星は二桁の前半。



 ……いや、もしかしたら一桁だったかもしれません。


 私はこれじゃあ賞金が手に入らないと諦め、カクヨムを退会しようとしました。

 しかしなぜだかは分かりませんが、私は退会するのをやめました。そして次の話を書き始めたんです。


 この時の思考は今振り返ってみてもよく分かりません。私は飽き性で、大抵のことが長続きしない人間でした。


 例えば中学の頃の部活。運動ができるようになりたいとバスケを始めましたが、あまりにも運動が辛すぎて二年で辞めてしまいました。結局私は変わることなく、部活の皆が暑い中頑張っているのをクーラーの効いた部屋で眺めていました。


 ……それを見て辛い気持ちになっていましたが、それでも私は動かなかったのです。



 なのになぜ、カクヨムを続けているのか。ただ執筆を続けているのか。分からないまま書いていたある日。


 長編だけでなく、短編も書き始めました。それは一日だけでは終わらず、次の日も書き、投稿しました。実話を小説用にしたものだったんですが、多くのコメントと評価をもらえて驚いたのを覚えています。


 それからも何度か短編を書いていた時、ふと新しく書きたい長編作品が思い浮かびました。

 今書いている長編があるから今は書かなくていいやと思っていたのに、これも気づいたら書ききっていたんです。


 そうして私は、二作目の長編を投稿しました。


 最初に長編を投稿していた時より、その時の私は知名度がありました。短編を結構な数投稿していましたし、自主企画にも参加していましたから。


 おかげか初日でもそれなりにPVが付き、なんと星やフォロー。応援ハートといった評価すら貰うことができました。

 あの時は滅茶苦茶興奮して、ついうっかり友達に話しちゃって投稿していることがバレたのは恥ずかしかったです…。


 そしてその長編作品も完結。

 長編というには少なくて中編といった方が良い作品でしたが、確かに私は完結させることができました。


 もうその日は嬉しくて、カクヨムバレしちゃった友達に自分の作品ページを見せちゃいました。……今思い返すと恥ずかしいですが、それぐらい私にとってカクヨムは大事なものになっているということに、その時気づいたんです。


 気づいた日、私は自分のホームページを眺めました。そこには十を超える短編作品と長編が二作。これは私がカクヨムに、執筆に夢中になれた証でした。私の頑張りの証明でした。


 バスケ部にいた頃は運動が苦手すぎて、ずっとベンチでした。練習についていけず、皆に迷惑をかけてきました。勉強でもダメダメで、夜中まで親を付き合わせてまで勉強していたのに結果は出ず、電車で一時間近くかかる偏差値の低い高校に通うこととなりました。


 どれだけ頑張っても結果を出すことができなかった私にとって、カクヨムに投稿された小説達は執筆を頑張った結果、生まれたもの。目に見える成果だったんです。


 きっとあの時、退会しようとしていた時。退会をせず執筆を始めたのは、無意識に自分の成果を、頑張りを消したくないと思ったのでしょう。


 私はその日から、より一層執筆活動に熱中するようになりました。

 執筆をする日々は本当に楽しくて、楽しくて…。




 だからこそ。私は後悔しました。執筆活動するのがもう少し早かったら…。と思わずにはいられません。

 次話では、その後悔の正体について、語っていきます。


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