いやあ、大笑いしながら読んでしまいましたな。
ある朝です。主人公は、下駄箱を開けると中に手紙が入っていたんです。
『俺は柳瀬さんのことが好きです。あなたに告白がしたいので……
俺を探してください』
……いやあ、このレビューを読んでいるあなたの心のざわめきが聞こえてきますな。
でもご安心ください。一番心がざわついているのは、主人公の柳瀬さんです。
好きで告白したいという!
なのに、自分が誰か明かさない! あまつさえ、『探せ』とかなぜか命令してくる!
ここから主人公の、だい捜索劇が始まるのですな。
しかし、名前がないのだから、どこの誰に声をかけたらいいのかわからない!
仕方がないので筆跡を頼りに、全校生徒の中から五人にまで絞り込みます。
果たして、『誰が柳瀬を好きなのか!?』
ちょいワルな軟派男か?
爽やかなスポーツマンか?
内気な少年か?
知的なメガネくんか!?
それとも……?
この傍迷惑なラブレターに、ぜひ振り回されていただきたく!!
お勧めします。
是非、ご一読を。
ある日、靴箱の中にラブレター(?)が入っていた。ラブレターと言い切れないのは、なんだか文面の様子がおかしいから。
というのも、「俺はあなたが好きです。俺があなたに告白するため、あなたが俺を探してください(意訳)」と書いてあるのです。
「誰よッ、こんなふざけた手紙をよこしたのは!」——
こうして、ラブレター(仮)を受け取った柳瀬さんの「好きな人がいる人探し」が始まる——!
とにかく柳瀬さんがかわいい。本当にかわいい。
彼女はこの「好きな人がいる人」の候補を5人に絞り、1人ずつ会って確認していくのですが、この男子たちがまた強烈なのです。
ツンケンしたイケメン、延々としゃべり続けるサッカー部員、とにかく柳瀬さんに話しかけられたくない他クラスの生徒、文学少年、やべえヤツ。
……もうこれだけで最高じゃありません?
ええ、最高なのですよ。
第1話(プロローグ)を読んだら、どうかそのまま第8話まで駆け抜けてください。
最高の結末が待っています。私は爆笑しました。
なんだかんだ「彼」とが一番お似合いなんじゃないかな……と思ったり。
柳瀬さんの「これから」を想像しても楽しい、愉快な物語です。
ぜひぜひ!