プレゼント

向日葵

プレゼント

プレゼントに贈りたいものってなんだろう。

私は色のついてないものを贈りたい。

実際に透明なものというわけではなく、どんな印象も含まないもの。

誰との思い出にもない品がいい。

私との思い出の中にも、私以外の人との思い出の中にも、

受け取る人の人生の中にも印象が残っていないものがいい。

そうすれば、いつまでも私の色として相手の中に存在し続けられる気がする。


使う頻度は多くなくていい。壊れてほしくないから。

きっといつか使うと思えるものがいい。

捨てられたくないから。

美しいものがいい。美しい人に渡すものだから。

持っていないものがいい。比較されたくないから。

こだわる可能性があるものはだめ。

必要ないけどあってもいいくらいのラインじゃないと。

――姑息で卑怯なプレゼント。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

プレゼント 向日葵 @HMWR-0330

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ