自己表現の手段を手放すな
姫宮フィーネ
第1話 私と創作と
そもそも創作とはなんだろうか。少々、範囲が広すぎるので、小説やWeb小説としておこう。
私にとって創作は自分が存在した証を残す行為だった。私がいなくなった後も数年か数十年か痕跡を残したかった。過去形にしたのはひとまず目標を達成したからだ。ある程度の人には覚えてもらった。これは狙っていないが自分の書いた拙いコードがどこかの保管庫に永久保存されている。
では、私にとってWeb小説を書くことは、私の思っていることや考えていることを表現することだ。作品を通した読者との遠回りの会話。私の意図は横に置いて、好きに読んでもらえればそれでいい。
いつ読んでもらえるかはわからない。公開すぐかもしれないし公開から数十年後かもしれない。誰かに読んでもらえれば、遠回りの会話はひとまず完成する。
最初の読者は作者である理論を適用すれば、完成した瞬間に執筆しようと思った作者の私と、執筆後の読者の私が生まれて、即完成だ。
自己表現の手段として扱うなら、ランキングや流行り廃りも参考程度でいい。自分の表現したいことができるかどうかに全ては集約する。
ローカルのテキストエディタからオンラインドキュメントで書くようになっても、個人サイトからWeb小説サイトに載せるようになっても、少し慣れればいいだけのこと。そう悩むことはあまり、なかった。ただ、今回ばかりはそれなりに考える必要があるものが出てきてしまった。そう、生成AIである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます