第39話 モンスター狂いの男、冒険者パーティーの編成を決める。
冒険者ランクを決めるための試験が終わった。
冒険者ランクは以下の通りだ。
U
アヴリーケ ボドウィン バジーカ その他
10人
SS
アマガイユウト アリサ=バルバロッサ マティア マーティス その他
20人
S
ライル パネラート リリー マヤ グルーガ その他
40人
R
キリク セルカ オルト その他
130人
合計200人
「では、最後に、冒険者バッジを皆さんにお渡しいたします。」
ミュイさんが俺達一人一人に冒険者バッジを手渡す。
バッジの形は、5cmの正方形、厚さは1cmほどで、表には二つの悪魔の翼の紋章とギルドの名前、冒険者の名前を書くためのスペースがある。裏には服に留めるためのピンが留めてある。
「これがヘル王国のバッジか。」
俺は左胸にバッジをつけた。
「ユート、このバッジはどうやってつければいいの?」
「キリク、少し待ってくれ、今から君の服にバッジをつける。」
俺はキリクの服の左胸にバッジをつける。
「私らもつけ方が分かりません!
どうか教えてください!」
ホブゴブリン達が困った顔で言うので彼らの左胸にもバッジをつける。
「では、あなた達テイマーオンリーギルドが活動する為の場所をご案内いたします。」
ミュイさんとフラトールさんが同時に言い、転移魔法陣で俺達を連れていく。
テイマーオンリーギルドが活動する為の場所は、まるで、大学の講義室のようなところだった。
俺はこの場所を見て、かつて地球の大学で勉強をしていた時の事を思い出した。
「これがギルドの建物なんですか?
とてもそうとは思えないんですが......。」
ライル君が小さな声でつぶやき、それに対してフラトールさんが応える。
「ここはかつて魔術の講義が行われていた場所なんです。
でも、資金不足で倒産してしまって、今はもう誰も居ません。
この建物は、長い間国有でしたが、これからはテイマーオンリーギルドのものとなります。
これはギルド長の証である建物の扉の鍵です。
アマガイユウトさん、あなたにこの鍵をあげましょう。」
フラトールさんが俺に鍵を渡した。
鍵は2本の銀色の鎖が交差した形のものだ。
「ありがとうございます。」
「では、私達の案内は以上です。
これからは受付で手渡した冒険者の手引書を参考にしてください。
どうか、あなた方が良い冒険者生活を送る事を願っています。」
フラトールさんとミュイさんは、転移魔法陣を使って自分の職場へ戻っていった。
「とりあえず、皆さんは講義室の席に座ってください。
人数が多いので空間を少しでも無駄にしないために、お願いいたします。」
俺は皆に向かって言った。
皆はぞろぞろと移動して、講義室内の机に取り付けられている椅子に座り始めた。
「これからどうしたらいいんだ?」
グルーガさんが頭をぼりぼりとかきながら困ったような声を上げる。
「冒険者の手引きを見ながら今後の方針を決めます。」
俺は冒険者の手引きの中身を見たが、そこにはヘル王国の文字が書いてあった。
「なんだと、これでは読めない。」
俺は頭を抱えた。
「私はヘル王国の文字を読めます。
私に貸してください。」
「では、よろしくお願いいたします。」
俺はアヴリーケさんに冒険者の手引きを手渡した。
アヴリーケさんが冒険者の手引きを読み上げる。
「ギルド長と副ギルド長と所属冒険者の冒険者ランクが決まった後は、1番高いランクの冒険者をリーダーとした冒険者パーティーを複数組みましょう。
冒険者パーティーを組む時は、前衛役、後衛役、回復役、予備役を基本に人員を編成していくのが基本です。
冒険者パーティーを編成し終わった後は、ガルディエの中央広場にある依頼掲示板所に行って依頼を受け取りましょう。
ただ、依頼掲示板所に行くのはギルドランクが低い初心者の為の救済処置です。
ギルドランクが上がったら、依頼者から直接依頼を受けるようにするのがヘル王国の冒険者ギルドの習わしです。」
「なるほどな。
では、早速、編成を決めなくては。
どんな方法で決めればいい?」
俺が腕を組んで言うと、ボドウィンさんが応えた。
「ふむ、では、くじ引きで決めるのはどうじゃ?
Uランクは私を含め10人、SSランクは20人、Sランクは40人、Rランクは130人。
1番高いランクのUランクの数だけ冒険者パーティーを作るなら、全部で10組20人の冒険者パーティーができるはずじゃ。」
「そうですね。
パーティー内の冒険者ランクの人員の構成は、Uランクが1人、SSランクが2人、Sランクは4人、Rランクは13人にしましょうか。
クジをするなら、紙を用意しないといけませんね。
どこかに紙はありませんか?」
「僕が持っています!」
ライル君が俺に紙を渡してきた。
俺はその紙でランクの人数ごとにクジを作り、皆に渡した。
ところで、俺のランクはSSランクだが、本当にこの実力でギルド長になっていいものなのだろうか?
いいや、ギルド長に求められるものは運営能力のはずだ。
実力はあまり関係ないはずだ。
絶対に俺は、皆をテイマーにして、ミスターオーク&ミスターゴブリンコンテストを開催して、モンスターを探求する日々を送るんだ。
俺は、目をぎらつかせながら決意した。
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