卓球という明るいスポーツを、ここまで恐ろしく底無しのよつな存在として描けるとは思っていなかった。
主人公の静寂ちゃんが自分の存在を証明するために行う卓球は、ただ只管に冷徹で、勝利だけを求める貪欲なものだ。それが、主人公としてのカッコよさを醸し出していると同時に、何処か恐ろしいものを感じさせてくれる。健全な精神は健全な肉体に宿るというが、彼女の精神は『健全だけど歪んでいる』としか言いようがない。その矛盾とおっかなさが、この作品の素晴らしい点なのだろう。
卓球素人の私もしっかりと楽しめるので是非読んでほしい。