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!!
ーーーあぁ、過去に戻れるならば、純粋に生きてみたかった。
そして、彼女と純粋な恋愛がしたかった。
『っっん』
背伸びをして俺の唇を離さない彼女に、何度も後悔が湧く。
「み、ずき…」
俺の真似をして、何度も噛み付きながらキスを繰り返す彼女の肩を掴む。
「お、落ち着け…はぁ…」
『い、や?』
上目遣いでいつもより甘く言葉を出す彼女。
このモードに入った彼女の恐ろしさを思い出す。
「とりあえず…部屋に行くぞ、ここは寒いだろ」
『……ん』
寂しそうに返事をした彼女の手を握り、裏口に停めてある車に乗せ、手汗の滲むハンドルに苦笑しながらマンションへ向かった。
部屋散らかってるかも。
こんなことを考えるのも初めてで。
部屋に着き、座ってろと声をかけ水を取りに行こうとする俺の腕を掴む彼女。
『なぁ…無理なら無理って言ってくれ』
あぁ、この子は本当に。
「こっちの台詞だ。怖いんだろ」
『………』
返事の無い彼女を見ようと振り向いたが、俯いて表情は見えない。
「今すぐにでも抱きたい。これは本音だ。でも、俺は重いらしいからな」
彼女に言われた言葉を挟む。
「あんなことをしておいて信用無いだろうが…大事にしたいんだ」
その言葉に顔をあげる彼女。
『……好き、なんだ』
「ん?」
『だから………大丈夫だから…』
「…っ」
泣きそうな声で、抱いて欲しい、と続けた彼女に鍵をかけたはずの理性が飛び出る。
『んんっ…はっ』
頭を掴み引き寄せ、喰らいつく。
『んぁっ』
知らなかった。
愛情を含むキスがこんなに甘いなんて。
顔を離し、抱き上げベッドへ行き寝かせる。
「瑞綺、無理になったら言え」
できるだけ優しく声を出し、甘く感じるキスに溺れる。
『んっ…はぁ…』
普段では考えられないほど甘く鳴く彼女に、独占欲という名の快感が心臓をうるさくさせる。
面倒だと過去に1度もしなかった前戯でさえも、甘過ぎてずっとしていたくなる。
「みず、き…指、痛くないか?」
制服がはだけた彼女の妖艶さに、下半身に熱が集まる。
ピチャッと響く音に、手で目を覆う顔が赤く染まる。
『んん…いたく、ない…』
そう言う彼女に安心し、弱いところを探りながら胸の頂に唇を寄せる。
『ひゃっ…ちょ、それっむりっ』
「お前、着痩せするタイプだな」
服を着ていたらわからない、大きく柔らかい胸に刺激を与えると、中に入れた指に吸い付く液が増す。
ーグチョ
『んやぁ……その音…っなんとかならない?』
「気持ちいいってことだ。黙って溺れてろ」
俺を興奮させる声と溢れ出す液体に、下半身がギチギチと限界を迎える。
「おい。本当に良いんだな?」
この期に及んで、弱気にな自分に苦笑いしか出ない。
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