7

!!


ーーーあぁ、過去に戻れるならば、純粋に生きてみたかった。

そして、彼女と純粋な恋愛がしたかった。


『っっん』


背伸びをして俺の唇を離さない彼女に、何度も後悔が湧く。


「み、ずき…」


俺の真似をして、何度も噛み付きながらキスを繰り返す彼女の肩を掴む。


「お、落ち着け…はぁ…」

『い、や?』


上目遣いでいつもより甘く言葉を出す彼女。

このモードに入った彼女の恐ろしさを思い出す。


「とりあえず…部屋に行くぞ、ここは寒いだろ」

『……ん』


寂しそうに返事をした彼女の手を握り、裏口に停めてある車に乗せ、手汗の滲むハンドルに苦笑しながらマンションへ向かった。


部屋散らかってるかも。

こんなことを考えるのも初めてで。


部屋に着き、座ってろと声をかけ水を取りに行こうとする俺の腕を掴む彼女。


『なぁ…無理なら無理って言ってくれ』


あぁ、この子は本当に。


「こっちの台詞だ。怖いんだろ」

『………』


返事の無い彼女を見ようと振り向いたが、俯いて表情は見えない。


「今すぐにでも抱きたい。これは本音だ。でも、俺は重いらしいからな」


彼女に言われた言葉を挟む。


「あんなことをしておいて信用無いだろうが…大事にしたいんだ」


その言葉に顔をあげる彼女。


『……好き、なんだ』

「ん?」

『だから………大丈夫だから…』

「…っ」


泣きそうな声で、抱いて欲しい、と続けた彼女に鍵をかけたはずの理性が飛び出る。


『んんっ…はっ』


頭を掴み引き寄せ、喰らいつく。


『んぁっ』


知らなかった。

愛情を含むキスがこんなに甘いなんて。


顔を離し、抱き上げベッドへ行き寝かせる。


「瑞綺、無理になったら言え」


できるだけ優しく声を出し、甘く感じるキスに溺れる。


『んっ…はぁ…』


普段では考えられないほど甘く鳴く彼女に、独占欲という名の快感が心臓をうるさくさせる。


面倒だと過去に1度もしなかった前戯でさえも、甘過ぎてずっとしていたくなる。


「みず、き…指、痛くないか?」


制服がはだけた彼女の妖艶さに、下半身に熱が集まる。


ピチャッと響く音に、手で目を覆う顔が赤く染まる。


『んん…いたく、ない…』


そう言う彼女に安心し、弱いところを探りながら胸の頂に唇を寄せる。


『ひゃっ…ちょ、それっむりっ』

「お前、着痩せするタイプだな」


服を着ていたらわからない、大きく柔らかい胸に刺激を与えると、中に入れた指に吸い付く液が増す。


ーグチョ


『んやぁ……その音…っなんとかならない?』

「気持ちいいってことだ。黙って溺れてろ」


俺を興奮させる声と溢れ出す液体に、下半身がギチギチと限界を迎える。


「おい。本当に良いんだな?」


この期に及んで、弱気にな自分に苦笑いしか出ない。

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