02 詩 棍棒のばけもの



「なんて従順な武器なんだ」


「今までの中で一番使いやすい武器だな」


「普通なら記憶を失うまで時間がかかるっていうのに」


 どんなものでも叩き潰す

 圧倒的な質量 パワーで

 小さく 砕いて 潰して 叩いて

 

 どんな敵でも潰す潰す

 それが快感で 嬉しい事だ

 数を数えて こなすほど

 達成感が満ちていく


 勲章の数は勝利の数

 倒した数が誇らしい


 これからもずっと 続けていきたい

 これからもずっと 粉々にしよう




「ストーリー」


「傷ついた人達のために薬師になりたいな」


「でも、まだ小さいからお手伝いするだけで精一杯」


「集めた薬草をすり鉢ですって、小さくして、叩いて、砕いてかなくちゃ。お手伝いだけでも大変だな」


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