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  •  海外での日本食の味が異なる。
     私は単に作り方が違うのかな? と思いましたが、金時さんは菌の働きに着目される。
     調べてみると、和食に使われている味噌、醤油、酢、みりん、酒、鰹節など、料理に使われる調味料の多くは、発酵食品というのが、改めて分かりました。
     それだけでなく、日本は世界有数の「発酵食品大国」であり、世界的に見ても発酵食品の種類が非常に多いとのこと。
     日本人は、顕微鏡もない時代から、経験と観察を通じて菌の有用性に気づき、科学的な発見はそれよりはるか後になってからでした。その事実に、本当に驚かされます。
     ぬか漬けに至っては、家庭ごとの味が違うと聞いています。
     付け方もあるのでしょうが、料理教室で各家庭のぬか床を持参してもらったところ、一軒一軒で味が違ったという。
     環境が、ぬか床を育む微生物のバランスに影響を与え、発酵の進み方や風味が変わり、結果として各家庭独自の味になる。
     なら、日本とは全く異なる環境で、発酵食品を作ろうとしても、味が異なっても当然の結果なんですね。
     この日本の風土が育んだ、味を環境と共に大切にしたいですね。

    作者からの返信

    kou様

    お読みいただいただけでなく、温かなコメントまでありがとうございます。

    そうなのです。
    海外でいただく日本食は、もちろん「作り方の違い」もあるのでしょうが、わたしにはどうしても——
    「あ、オリゼがいない……これだ!」
    と感じてしまいまして(笑)

    それ以来すっかり麹菌への愛が深まってしまい、こんな文章まで綴ることになりました。

    人の経験や知恵で積み重ねられ、あとから科学が追いついて証明していく“真実”には、いつも驚かされますよね。
    たとえば「食べ合わせ」なども、まさにそうだと思います。

    ぬか床に関しても、材料の違いはもちろんありますが、
    “混ぜる方の手”にも秘密があるのでは……
    と、わたしは感じています。

    お醤油やお酒を仕込む際、樽だけでなく、蔵の梁や壁に住みつく菌が、その蔵独自の味をつくると聞きます。
    材料が同じでも、「その蔵でしか出せない味」 が生まれるのは、まさに発酵が“環境の芸術”だからなのでしょう。

    (今は、なり手不足から、何代にもわたって受け継がれてきた蔵が消えてしまう危機にあると聞き、心が痛みます。)

    そんなふうに、蔵に住む菌が味をつくるように、
    ぬか床を混ぜる“その人の手”でしか生まれない味
    というものも、きっとあるんですよね。

    くっつかないテフロン加工のフライパンの炒飯より、
    長年育てられた鉄の中華鍋で作る炒飯の方が、どうしたっておいしい——
    そんな違いにも、通じるものがあるのかもしれません🍳

    なんてことのない家庭料理が、一番おいしく感じられる理由も、結局はそこにある “愛情” なのだと思います。

    ミュージシャンがロスで録音をするのは、
    「乾燥した空気での音は違う」と言われたりするのも興味深いですよね。
    科学で多くのことが説明できるようになっても、
    まだまだ“人の微妙な感覚”に頼る部分が残っている。

    そこに、人間の深みと魅力があるのだと感じます。