後始末
「だから、支払いしてください。時間がたってますので、又、2割増しの720万。
一応、心配してくれましたから値引きして700万クレジット」
エンソはしばらく、大石を睨んでしたが、諦めて、若者に指示した。
「払ってやれ」
指示された若者は、エンソは座る席の横にある制御卓経由で、支払いの操作をした。
すぐにオーガから連絡が来た。
「支払い確認が出来ました。すぐにキャプテンを迎えに行きます」
十分後後、宇宙船オーガが、降りてきた。
無論、資材が積まれたトレーラーは外されていた。
大石が宇宙船に乗り込んだ所で、エンソから連絡が来た。
「品物はどうした。持ち逃げしたら、一生追いかけるぞ」
「それは良いアイデアですね。
金銀銅合わせて100トンに
私は星間輸送を
エンソから返事がないので、大石は言葉を続けた。
「大丈夫です。
依頼元のスタートランス社を騙すは手間です。
そんな面倒な事はしません。
資材は周回軌道のトレーラーの中に入ったままです。
周回軌道のコース情報はこれから送ります。
数日間は落ちないはずです」
「宇宙へ取りに行けと言う訳か」
「はい。お嫌なら、直接届けますよ。前の条件のまま、マッハ30で」
「ふん。分かった。こっちで回収する。
しかし、二度とこの星に来るな。見かけたら殺す」
「つれないですね。
ゴンザレスさん含め、色々遊ばせてもらえたのに。
次に来る時は、遊べる様に兵隊を連れてきます。
ではでは、通話を切って、コースデータを送ります」
エンソは無線を切り、周りに指示した。
「コース情報を入手したら、あの船を破壊しろ」
傍にいた若者が、エンソの指示で、ロケットランチャーを担いで事務所の外へ飛び出していった。
空港にいた宇宙船オーガは、コース情報を伝えると同時に、地上でバリアを張った。
そして、500Gの加速度で上昇した。
対外的には加速度500Gであるが、宇宙船内部の加速度は、多少の上昇1.2Gであった。
しかし、事務所から飛び出した若者には、宇宙船が一瞬で消えた様に見えた。
宇宙船のバリアは重力フィールドを利用したものであり、通常
バリアが張られた瞬間、宇宙船の周りの空気は一瞬でバリア外に押し出され、その後、宇宙船の音速を超える急上昇で、周りの空気が、宇宙船がいた場所に流れ込んだ。
その衝撃波で、空港に隣接していた簡易的な建物の事務所は、消し飛んだが、エンソを含め中にいた者は伏せていた為、死ぬことはなかった。
外にいた若者も、張られたバリアによる衝撃で、吹き飛び地面にたたきつけられ、肋骨と顔面の骨折だけで済んだ。
ゴンサレスのブラスター暴発の時、エンソは恐怖のあまり腰を抜かし、小便を漏らしていた。
だから、部下のいる間、椅子から立てなかった。
エンソにとって唯一良かったのは、その証拠が、誰にも見つからず、消し飛んだことであった。
しかし、その後、彼には地獄が待っていた。
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