2-4
いっさいのムダがない、
数十メートルの
れえなはごくりと
十メートル。
五メートル。
――
シャッターを
とたん、ディーゼルエンジンの
「……ファルソ・ヴェスパだ」
れえなが
〈ファルソ・ヴェスパ〉。
イタリア製の
鈴理は
敵は三機。すぐ近くに一機、
つまり、一対三。
しかも、
ふつうなら、
しかし鈴理の〈3型〉は、あくまで
まずは近くの〈ヴェスパ〉に向かって走る。
赤々としたマズルフラッシュがひらめく。
だだだん、という音が
鈴理の
さらに、鈴理の〈3型〉は足を止めず、
二体の
敵は、鈴理の〈3型〉を
一機目がシャッターに
ここまで来れば、もう
――その
鈴理の〈3型〉が、盾にした機体の外に転げ出る。
コンマ三秒で
鈴理の
それからすぐに、〈3型〉が走り出した。
最後に残った一機は、
シールドチャージ。
がつん、という
重機関銃が火を噴く。
エンジンに十数発の
『……すごいな』
完全制圧。
彼女の動きにはムダがない。どんな状況下でも常に
ただ、それは鈴理にとってなんら特別なことではないらしく、
『やっぱハズレか。さっさと終わらせてれえなのゴミ部屋を片付けたいのにな』
なんてことをぼやいていた。
とはいえ、ここがハズレだったのは鈴理の言うとおりだ。れえなたちが探しているのは『トクゲタ』であって、そのへんの
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